真慈悲寺ロマン
日野市立新選組のふるさと歴史館で開催されている「幻の真慈悲寺を追う」展
吾妻鏡にも登場するこの寺が百草にあった、かもしれない、らしい、と、その存在を900年もの時空を超えて探し求める、第一歩の企画展です。
そんな企画展が行われている折も折り、その真慈悲寺があったと思われている百草の山あたりを俯瞰する機会がありましたのでご紹介いたします。
現在京王百草園がある百草山一帯の丘陵地には、東京電力総合研修センターの敷地となっており、百草園と合わせて、大きな林地となっています。ここに、真慈悲寺があったのではと考えられています。
今回の企画展の目玉でもある『経筒』もこの丘陵の林から出土していますし、京王百草園の園内からは大量の中世瓦が発掘されています。
百草の山からは見てとおり、武蔵国府が置かれていた府中も武蔵国分寺があった場所も眼下にし、さらには関東平野が一望できてしまいます。