天然水で水遊び

来週からは夏休みとなり、これからが、いわゆる夏本番。

川と台地と丘陵のまち、日野には多くの湧水があり、そして用水路も流れ、その周辺を散歩がてらに歩いていると、こんな所にもと水辺に和まされることがあります。

そんな中でも、筆頭はJR豊田駅から程近い、「黒川清流公園」です。

日野台地の崖から湧き出した水は、黒川となって、その昔は流れに沿った水田を潤し、一帯が住宅池化された今は、憩いの場として親しまれています。

現在の流れは、区画整理事業にともなって整備されたものですが、半世紀が経ちすっかり人工のものであることは感じられなくなっています。

水温は一年を通して、15℃前後、本当は子供と一緒にずぶ濡れになりたい気持ちを抑えて、それでも、大きな木陰で過ごせるとあって、休日ともなると「遠征」してくるみなさんも、ファンも、多くいらっしゃいます。

でもです。

今年からは少し、注意が必要です。

昨年秋、この場所から少し離れた緑道で、銀杏の枝が折れ通行者の方が亡くなられるという事故がありました。

それを受け、日野市では一斉というか人に目が付く、人が集まりそうな公有地にある木々を一気に伐採。

黒川清流公園もその例外ではなく、「人気スポット」であったがために、湧水広場もほぼ丸裸状態になっています。

特に、午前中は日差しをいっぱいに受けることになり、あまりお勧めできない状態です。

そのため、近くの保育園でも午前中のお散歩コースを変更したそうです。

「木陰に包まれて涼しかったのに」、と足を遠ざけた人もいるようなので、様子を伺ってみると、意外なほどに賑わっているのにビックリです。

年齢層は低学年までのお子さんとその親たち。

新しい網やカゴを持っているのが目立つし、魚?ザリガニ?虫とりをしている姿も多いし、なんとなく、ファッションもお洒落?

ちょっと尋ねてみたところ、この春にかけて引っ越しされてきたというご家族。

以前の姿はもちろん知らないでしょう。

「この水、わき水なんですって」、そんな会話も聞こえてきていました。