高幡不動尊 山内八十八ヶ所巡りと曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
投稿:2021年9月12日
高幡不動尊境内(高幡山)には、秋のお彼岸を迎えると、真っ赤な絨毯を敷きつめたような光景が広がる場所があります。
曼珠沙華(彼岸花)の群生地「馬場跡(ばばあと)」です。
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「地域を一層魅力的なものとして多くの方々に喜んでいただきたい」という願いをこめて、平成27年(2015年)から寄進による植栽が行われてきました。
年々花を増やし、コロナ禍の令和2年(2020年)には約12万個の花をつけて来訪者を癒し、楽しませてくれました。
「彼岸花」という呼び名のほうが耳なじみのある方も多いかもしれませんが、高幡不動尊では「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と呼んでいます。
インドのサンスクリット語『マンジューサケ』を漢字に音写したものです。
仏教とも関係の深い植物で、昔からめでたい花として珍重されてきました。
四華(しけ)という美しい花の一つとして、仏教を守護する諸天神が「めでたい事のしらせ」として曼珠沙華を天から降らせ、それを見たものは悪業から離れる事ができる という言い伝えがあります。
高幡不動尊では、このめでたい御利益が山内八十八ヶ所の巡拝者に授かる事を願って、各札所の弘法大師像脇に曼珠沙華を植栽しています。
実はこの各札所の曼珠沙華、群生地「馬場跡」までの 「道しるべ」にもなっています!
この道しるべをたよりに、山道を登ったり下ったり... 「まだ着かないの?」「分岐があるけど、どちらに行くの?」。
そんな時のために、「曼珠沙華案内板」を山内5か所に設置してあります。(2021年8月より)
迷いそうな分岐点や、坂道がつらくなる(であろう)辺りにありますので、散策にお役立てください。
高幡不動尊(042-591-0032)