最高の料理人

「この子が、こんなに食べるの始めて見た」。
3歳の男の子のお父さんは驚きを隠せません。

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にんじん、だいこん、里芋、小松菜、他具沢山
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つきたてのお餅を食します
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人気はきな粉餅
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縁側に座って、のんびりと
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もちろん漬け物も自家製

食べていたのは、野菜いっぱいのお味噌汁です。
「秘密」があるとしたら、その野菜にあります。
ここは百草の石坂ファームハウス。
1年を通しての「米作り体験」の今日は最終日。
6月の田植えから、秋の収穫、そしてそのお米による餅つき大会で振舞われたお味噌汁です。
野菜はもちろん、畑で穫れたての新鮮野菜。
手塩にかけて、何年間も耕し続けて来た「土」の恵みがたっぷりと詰まっているのですから、美味しくないわけがありません。
大人は目でまず種類を判断し、たとえば有機農業で育てられたものだったら、その情報をプラスしてから味わいますが、子どもは口にして、美味しければ美味しい、まずければまずい、判断の基準は明確でしかもシビアです。
昨年のお餅つきは、原発問題も影響したのか、これまた大人の判断で「放射能が心配」と参加者が例年より減っていましたが、今年は例年以上の賑やかさ。
それでもインフルエンザなどで欠席の家族もいたそうで、「もし、全員参加だったら、お餅が足りなくなっていたかも」、の盛況ぶりでした。
「米作り体験」は日野市内からは一握り、ほとんどが都内からの家族連れです。
ポルシェにBMW、ベンツといった高級車が駐車場に並び、アウトドアーのファッションで子どもが餅つき体験で杵を持てば、カメラが囲みます。
400年以上続いている農家の石坂さんちの庭先が、よもやこのようなステージなるとは、ご先祖様たちも予想していなかったはず、でも、都市と共存して「農業を続けて行く」ひとつのステージとしては、うなずいているに違いありません。
「正月が過ぎてから毎週、相手変われど主変わらず、これで4回目の餅つきだよ、体験農園も体力体力」。
そんなつぶやきをよそに、抜ける青空の下、里山にはぺったんぺったんと笑い声とが響いていました。

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ここはどこ?ここは東京日野市です