今年は新選組結成150周年
今年、平成25年、日野市は50歳、市制50周年の年に当たります。
偶然ですが、丁度日野が市となった年は新選組が結成されて100年目の年でした。
当然ながら、同じ年を経て今年は新選組結成150周年になります。
幕末から、明治にかけて書かれた佐藤彦五郎日記、4冊確認されている
日野市立新選組のふるさと歴史館
こじんまりした展示だが、簡潔でわかりやすい
「新選組のふるさと日野」、というキャッチフレーズは京都での活動が主だった新選組をイメージすると、「何で日野がふるさとなの?」、「新選組って日野でできたんだっけ?」、と思われる方も多いはずです。
近藤勇、日野出身の井上源三郎、今は日野市、当時は石田村生まれの土方歳三、そして沖田総司らがまさか後に「新選組」となるなんてゆめゆめ思わずに集まり、剣術の稽古に励んでいたのが日野宿にあった佐藤道場だったのです。
だから「新選組のふるさと日野」=「新選組が生まれた日野」ではなく、「新選組のふるさと」=「新選組ができるきっかけとなった場所」。
「日野市立新選組のふるさと歴史館」も「新選組のふるさと」だから新選組のことならなんでもそろえられた「歴史館」ではなく「新選組ができるきっかけとなった日野を紹介する歴史館」です。
もちろん全国的に見れば、新選組に関する資料は突出して残っている日野ですが、それは幕末という時代の舞台に上がった「新選組」に関わった人たちの姿を、演劇で言えば、会場、監督、プロデューサー、から裏方で働く人々全てにわたって紹介するものとしての資料であり、決して京都での勇ましい姿を彷彿させてくれるものだけではありません。
現在、新選組のふるさと歴史館で行われている、「日記から見た幕末の日野~佐藤彦五郎と新選組~」展は何故新選組は生まれたのか、新選組の物語の始まりを語る展示会です。
「新選組のふるさと日野」だからこそ残されている当時の貴重な資料は、新選組に興味を持つ人ならずとも、一度は本物を目にしておきたいものです。