共演、和の輝き
毎年、新しい趣向の灯ろうが登場しています
足下に気をつけながら、写真撮影時間
明星大学のボランティアグループMCATの
みなさんのオリジナル灯ろうが街に趣きを添えます
今年でもう7回目となった、たかはたもみじ灯路。
最初の時は、並べられた灯ろうの数も今程ではなく、間隔もちょっとまばらといった印象でした。
その総数3000個、参道には670個。
高幡不動には3つの商店会があり、そのそれぞれが嗜好を凝らした灯ろうの飾り付けをしており、そのちょっとした競争心が相乗効果となって、終わってみれば、「さて来年の灯ろうは、どんなだろう?」と期待を持たせてくれています。
灯ろうの先頭には、新選組で日野と結び付きがある宮古市から、仮設住宅にお住まいの方々が、復興への願いと友好を込めた灯ろうが寄せられました。
聞かなければ牛乳パックとは思えない、飾り灯ろうのできばえで注目を集めていました。
灯ろうの点火とともに、参道に面した商店が照明を落とし雰囲気を盛り上げています。
でも、灯ろうの列には立入り禁止、なにせ、電飾では無く一個一個人が並べて着火している、すばらしく手作業と人海戦術に頼っているので、ひとつたりとも蹴飛ばされなどして消えてしまうとおいそれとは再点火が難しく、見た目もよろしくなくなるとの理由からです。
そこで参道では今年から、30分に一回、5分間の「写真撮影時間」を設定したものの、そう言われると、なかなか灯ろうの列に堂々と入ろうとしない様子が微笑ましく感じられました。
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灯ろう流しも行われています
萬燈の提灯が飾られた五重塔
たかはたもみじ灯路と同じ日に営まれているのが、高幡不動尊萬燈会。
というより、永々と行われている萬燈会に合わせて、もみじ灯路が行われるようになったのです。
山門をくぐり一歩お不動さんの境内に入ると、迎えてくれるのは、参道を埋め尽くした灯ろうの余韻を感じる飾り付け。
ここでは薄茶の接待も行われ、華やいだ気分も残っています。
この場を後にし、五重塔に近づくにつれ、趣きが変わって行きます。
ライトアップされた楓の赤と五重塔の朱、流れる読経の響き、人々を取り囲むように揺れる和蠟燭、そして祈る姿が影となって浮かび上がります。
もみじ灯路には「きれい、素敵」の声が聞こえていました。
でも、萬燈会では言い尽くせない思いにかられるのか、寡黙に穏やかに見つめる様子が印象的です。
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遠のいて見れば、周りは闇
派手にならず、暗くならず、微妙な照明演出が憎いところ
梅で有名な百草園は紅葉も素晴らしく、この時期は「紅葉まつり」が開催されています。
3年前からは、日が落ちてから、趣向を凝らした光の演出が行われるようになりました。
周りに光がない丘陵の山腹は闇が濃く、そこにライトアップされ浮かび上がるもみじの様は凛としたものがあります。
園内にたくさんある竹を利用した竹灯ろうは、全て園職員のみなさんの手作りです。
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