今年は凝縮点灯もみじ灯路
11月22日、23日に開催が予定されていた「高幡不動もみじ灯路」。
ところが22日はあえなく、雨天のため中止、23日一日だけの凝縮開催となりました。
同じ日に行われるのが高幡不動尊の「萬灯会」です。
ライトアップされた真っ赤なもみじと提灯が揺れる五重塔。
暗闇に溶け込む読経が響く中、供養の蝋燭が灯され、祈りの顔が炎に浮かび上がる。
それだけでも、幽玄な気配十分ですが、さらに「もみじ灯路」が境内へと通じる参道と街を淡く照らし、誘いています。
一斉に灯ろうに点火する。
灯ろうが並ぶ道は、水がまかれ輝きをさらに演出する。
どうしても途中で消えてしまうロウソクに火を入れる。
どれもこれも全て高幡の商店会のみなさんたちの人力です。
灯ろう沿いの商店は、時間中はかきいれ時にも関わらず、光の妨げにならないようにと、照明を落とします。
スイッチひとつでパッと光るイルミネーションとは話の次元が違います。
第5回目の今回、灯ろうの数は2200個に増え、飾られる場所も拡大されました。
演出もさらに工夫が加わり、うねるように光る路、敷き詰められた紅葉の葉に浮かぶ灯ろう、確実に増えた見学の方もホッーと息をついています。
ますますパワーが増し、これ以上灯ろうの数が増える予感がする「もみじ灯路」です。
そうするともっと人手はかかるだろうし、「暗闇を照らすはず」の灯ろうが、照明になってしまうのではないか、ちょと心配です。