やっぱりね。用水路に鮎がいるぞ、は本当だった
7月の15日、この日を狙いうつかのようにやって来た台風4号。
みるみる濁流と化する浅川。
もう今年で最後というのに、おかげで楽しみにされていた「浅川サバイバルレース」は中止へと追い込まれてしまいました。
残念無念。
でも、この台風のおかげ、といってはなんですが、このところ、少数の川好き、または用水路フリーク、簡単に言えば、昔、子どものころ用水で遊んでそのまま今もことあるごとに用水を覗き込み、「観察?」を続け、機あらば魚穫りをしたいなどと密かに思う大人の間で話題となっていた「用水路に鮎が上ってきている、あれはそうに違いない」、というもやもやした疑問が一気に解決されました。
浅川に鮎が上っていることは、先月お知らせしました。
その後も日野の多摩川で友釣りで4匹かけたとか、そんな話も聞こえていた時、「日野用水にも鮎がいるぞ」との情報が駆け巡ったのはー数人の中ですがー一ヶ月ほど前のこと。
場所は日野第一小学校のまん前、雁首揃えて、群れをなしている魚を覗き込み、「確かに鮎みたいだけど、オイカワもいるし。穫ってみないとわからんね」。
と、調査という名目で一回はチャレンジしたものの、案外と流速があり、水流にあえなく押し切られる形で敗北。
次の機会を狙っていた所に訪れた台風でした。
日野用水は多摩川から取水され、川が増水すると、取水口を狭め用水が溢れるのを防いでいます。
つまり大雨が降ると、水量が減る!
千載一遇とばかりに、雨にも負けず、果敢に「調査」決行。
調査の結果はご覧のとおり、鮎。
どうやら、この場所から先は暗渠が続くので、上流へは進まず、ここで生活しているらしく、20センチ近くまで成長しています。
それにしても、小学校の正門を出ると鮎が泳いでいるなんて、そうはありません。
上流の暗渠になっている部分も、用水復活で開けられるという話も聞いています。
そうすると、街中を、そして駅の脇でも、通勤中に、買い物中にも、鮎が清流で銀色にひるがえる姿を楽しめることになるかも知れません。