多摩川大改修
現在、日野を流れる多摩川では大改修工事が行われています。
日野は河口から約40km、中流域に入ります。ここ数年、支流の浅川や、多摩川で河川改修工事が絶え間なく行われてきましたが、この冬になって、日野の多摩川のメインストリートともいえる日野橋付近から中央線多摩川鉄橋にかけて、たぶん、この半世紀にない規模で改修が進められています。
河床と堤防の補強工事が目的。確かに、普段の多摩川からは想像も付きませんが、昭和49年9月1日に下流の狛江市で氾濫を起こした際には、鉄橋の下を洗い、堤防すれすれまで、そして、川幅いっぱい怒濤の水が押し寄せたそうです。
今回の改修では多摩川鉄橋下には魚道が建設されており、これが完成すると、今まで以上に魚が遡上しやすくなり、近年増えて来た天然鮎にも好影響があると考えらるとのことです。
とはいえ、もともとは砂利の川原が拡がっていた日野の多摩川。淵のようになってしまった鉄橋の下も今とは違っており、絶好の水泳の場所だったとか。
それが、明治以後コンクリート材として砂利を掘ったことや、昭和30年代の小河内ダムの出現によって土砂の供給が激減してしまったことなどで、河床は低くなるばかり、そこで魚道の建設とあいなったわけ。
今までは水位が低い時には、容易に鉄橋の下を立川側へ渡り、向こうの河川敷にある立川市民運動公園(実は半分以上日野市域)へ遊びに行けたのに、今後は難しくなるのは残念です。いたしかたない。いや、簡易橋でもできないかなぁ。