お不動さまと七夕さま

 高幡不動参道でも、七夕まつりが地元の商店街を中心にして行われています。


 全国各地で行われている七夕まつり。東京、多摩地区で名が知れているのは福生の七夕まつりです。福生の街を包む300本以上の竹飾り、40万人もの人が訪れる「福生七夕まつり」は今年で何と55回目。8月4日から4日間にわたって開かれます。
 とてもそこまではいかないものの、高幡不動の参道に七夕の飾り付けがされるようになって、今年で22年目、参道での七夕まつりも7回目になりました。
高幡七夕
 普段は参道の向こうに見える高幡不動の仁王門もこの時ばかりはすっかり竹飾りに遮られ、見ることもできなくなります。
 その飾りには「新選組隊士」への願いごとを短冊にしたものも見られ、これは「新選組のふるさとひの」らしく、きっと、日本中でココだけでしょう。
 飾り付けは6月の下旬から行われます。丁度このころは高幡不動のアジサイが有終の美を見せているころ。
 
 そして、毎月28日は近隣で「今日はお不動さまだね」、と、親しみを込めて呼んでいる高幡不動での縁日の日。
 6月のお不動さまの日、七夕の飾り付けに覆われた参道はいつものように歩行者専用となり、参拝者もアジサイ見物の人々も一様に見上げて行き交っていました。その下を近くの保育園の子どもたちが「七夕さま」を唱いながら通り過ぎて行きました。こんな風に高幡不動の七夕はほんわかした優しさが漂っています。
 7月7日までの間、商店街による七夕まつりは、今年は2日(土)に開かれました。
 お祭りではこのごろ、日野で、すっかり市民権を得て活気を帯びる、「日野よさこい」も披露されました。スピーカーも割れんばかりの大音量に、これには天で逢瀬を願う織姫とひこ星も、高幡の不動明王も「ハテ、何ごとか?」と覗いていたかもしれません。