門松六兄弟は日野地産

日野市役所に先週末早々と、門松が飾られました。

来庁者を見ていると、今年も終わりかと感慨深げに眺める方、気がつきもせずに足早に通り過ぎる人といろいろです。

門松の傍らに貼られている、「説明書」に眼をやると・・・。

色味、太さ、節を吟味して組み合わせ
松は古河工場がある茨城の鹿島灘からお取り寄せ
田植えから始まったわら細工
稲穂ももちろん地産のもの

ネットで「日野」を検索すると、上位結果には「日野自動車」。

現在はトヨタ自動車の傘下にありますが、名前の由来は戦前に操業した地がこの日野だったからで、長い間「ひのじ」と呼ばれ続けられている馴染みのある会社です。

門松は、この「ひのじ」の社員のみなさんで組織している「優和会」の有志の方々が毎年制作されているという説明が書かれています。

お飾りに使っているわらは、中央公民館が開催している「田んぼの学校」に「優和会」も参加して、苗から田植え、稲刈り、脱穀して、天日干しをしたものを利用しています。

竹は市内の竹林から切り出し、加工し、11月終わりから都合3日にわたる門松作りの成果はご覧の通りです。

飾られるのは日野市役所、日野自動車本社入口、日野市中央公民館の市内3カ所、加えて、日野自動車の工場がある、東京都羽村市、群馬県太田市、茨城県古河市のそれぞれの市役所の計6カ所。

松の内を過ぎると門松たちは解体され、日野市内で行われるどんど焼きでお焚き上げされて短い役目を終えることとなります。