平山季重 Vol.1 義経ゆかりの武将平山季重
その武将の名は「平山季重」。「ひらやますえしげ」と読みます
昨年はNHK大河ドラマ「新選組」で大いに盛り上がった日野市です。今年は「義経」。この義経にも関わり深い武将が日野市の平山の出身ということは、あまりの歴史の古さ故か、史料が少ないのも手伝ってあまり知られていません。
よく、この季重が住まいを構えていた場所だったから「平山」という地名になったという説が語られがちですが、実際は反対、父、直季の時、平山季重一族が平山の地に住居をなすようになり、一家を起こし平山姓を名乗るようになったのです。
この住まい跡が今の平山城址公園駅一帯だったと伝えられています。
平山季重が生まれた頃はどんな時代だったのでしょうか。今から900年ほど前のことです。藤原氏を中心とした京都貴族政治に対して、源氏一族が打倒へと向い、貴族の支配から武士の支配へと時代が移るその時でした。当時の武蔵では先に勢力があった平氏を源氏が倒したこともあって、その源氏の棟梁、源義家の勢力が圧倒的に強く、平山氏も鎌倉幕府誕生前から季重の父、直季の時から源氏に仕ていました。