カタクリ

今回はカタクリの話題です。

堤の上に造られている日野駅。

西側のバスロータリーと駅下を通る道路が都市計画で出現するまでは、ロータリーあたりは畑と数軒の家があっただけ、ホームからは台地の斜面に雑木林が見られ、そこからはわき水も流れ出し、サワガニなんかも住んでいました。

その雑木林の中には2万株ものカタクリの群生地があったということです。その一部は開発にあたって市内の緑地保全地区へ移植されていきました。

カタクリは7年かけて花を咲かせるといいますから、その孫かひ孫か、3月も下旬になると今でも元気に花を付けてくれています。

近隣のまちでは「カタクリ祭」や観察会をこの時期開催したりしていますが、日野市ではそんなことは行われていません。

不幸なことに盗掘をする輩 −自生のものを持っていっても育てられませんぞ− から守ることもあるでしょうが、「そんな大騒ぎすることはない、あって当然なんだから」という市役所や保護団体の自然保護に対する姿勢が垣間見えるのがなんとなく心地よいものです。