延命寺

正月、日野七福神巡りで訪れる人たちを早咲きの梅の古木が迎えてくれます

多摩八十八か所霊場 第八十三番札所<br>
日野七福神 寿老尊
多摩八十八か所霊場 第八十三番札所
日野七福神 寿老尊
名 称有王山地蔵院延命寺
場 所日野市川辺堀之内595
電 話042-581-0503
交 通京王線南平駅下車徒歩20分

延命寺真言宗智山派で本尊は運慶作の延命地蔵菩薩です。

本尊は秘仏として厨子内に安置され、住僧一代一度の開扉がしきたりで、俗に枕返し地蔵と呼ばれていました。

境内に隣接して日枝神社があります。この神社は明治時代神仏分離令により延命寺が別当を務めていた山王社が、この辺り、延命寺がある堀之内村の村社となったものです。日枝神社本殿の裏にそびえるムクの木は日野市の天然記念物に指定されています。

開基は不明ですが、南北朝時代とも、新田義貞の鎌倉攻めで落武者の内藤一族が帰農し戦死者や先祖を弔うため堂宇を建立したとも、伝えられています。

本堂の前に保存されている板碑は文明2年(1470)銘があり、当時の人々が自分たちの極楽往生を願って立てたもので、日野市の史跡に指定されています。

日野七福神の寿老尊に寄り添って咲く早咲きの梅の古木は樹齢100年以上、正月の巡礼に花を添えています。

本堂前に保存されている板碑
本堂前に保存されている板碑