日野のまちに新名所

JR中央線日野駅を中心とした日野界隈にこの夏、新名所が誕生します。

日野のまちに新名所
住民の意見も多く取り入れられました

日野のまちに新名所
上流から流れ着いたゴミ。これからの課題です
日野のまちに新名所
小さい場所ですが大きな前進です

日野駅を降りると気が付く人はそうはいませんが、駅前、甲州街道を横切ったところに小さな流れがあります。
この流れは日野用水と呼ばれ、今から400年以上も前、江戸に政治の中心が移されるよりも以前に開削された水路です。
多摩川の水が引き込まれているこの用水は、永々と田を潤し、その恵みをもって、日野のまちが生まれ、現在に至っているといっても過言ではありません。
その用水も、戦後、急激な人口増加にようる宅地化とそれに伴った地価高騰による農地の減少をもって、本来の存在理由が忘れられてしまいました。
家庭廃水の流し場として利用され、臭いものには蓋をしろと、とばかりに暗渠化され、道路拡張の絶好な用地となり、その変化は、蛍を追い、その水で小魚を取って遊んだ子どもが大人になるのに丁度歩を合わせるように進んで行きました。
日野市では『日野宿再生事業』を現在推進させており、甲州街道の街並み整備と同時に歴史を語る用水も見直しています。
この度、暗渠化された用水の一部を改めて開き、街に潤いを与えてくれる水辺が完成。
夏休みから開放される運びとなりました。
開放部は水路を上下二層構造にし、下部には流れの本流、上部には親水性を図った水辺が整備、子どもに危なくない構造になっています。