この冬始めてのおでましです。
日本海側で大雪をもたらした寒気団。天気予報で見ると、本州では関東地方だけに晴間が広がり、でもちょっといつもの冬と違うのは、富士山でした。
真白な姿はどこへやら、黒々とした姿をいつまでも見せていて、良からぬ噂まで振り撒いていました。久しぶりのまとまった雨が降った1月14日までは。
その翌日、15日、晴れ渡った青空に現われた富士は、たった一日の間に白く輝く冬の姿に。
このように、太平洋側を低気圧が通った後、晴天に恵まれた日はチャンス!
15日もそうでした。何が?「日野からの大パノラマ」。この冬始めてのおでましです。
全景で西の富士山から、ほぼ180度は見渡せる眺望。富士山はどうしても目立つのでこちらの方ばかりが気になるのは仕方が無いこと。でも、眼を北へ向けると、狭山丘陵の向こうに連なる山々も見えるのです。
ところがこれがなかなか見えない眺め。富士山から奥多摩、秩父の山並みまでは割と良く見られるのですが、視界が効く冬で、しかも北関東の山で雪が降っておらず、さらに北風が吹いていて都会の暖房やらで汚れた空気が海方面へ流されていて、車の利用が少ない土日であって、と条件はかなりシビアです。あってもひとシーズン5回もあればかなりの成績です。
眺めの場所は多摩丘陵をたどる「かたらいの路」、南平の上。秩父の山並みの左へ順にたどると、まず赤城山、白根山、日光連山へと続きます。残念ながらここからは、丘陵の張り出しが邪魔になって、関東平野に浮かぶ筑波山は見えません。高幡不動あたりからは筑波山から都心方面への展望も開けます。今度は富士山が見えなくなってしまうのですが。