和の光輝く
11月22日から24日にかけて、日野では隣り合う百草、高幡でそれぞれ趣きが違う光が輝きました。
このところのご時世、クリスマスの時期になると、普通のご家庭でも、外観をアッとするイルミネーションで輝かせるのを見かけます。
日野のお隣立川市では昭和記念公園でWinter Vista Illumination、多摩市では多摩センターイルミネーション、国立市の大学通りもイルミネーションが冬の夜空の恒例となって、賑わいを見せます。
そんなきらびやかなイルミネーションに対して、ぐっと小規模ながら,でも柔らかな光で演出されたのが日野の光。
京王百草園では22日からの3日間、園始まって以来という紅葉のライトアップが行われました。
手づくりの竹灯篭に揺らぐ炎に誘われて、園内を歩けば、丘陵の上、何も邪魔することない暗闇に、朱が浮かび上がっています。
心配された人出も明るいうちから暗くなるのを待つほど。
普段は見ることができない、眼下の夜景も魅力の一つでした。
何せ、今回が初回、これを基に来年はもっと素敵になることは必死。
これからが楽しみな催しです。
22日と23日には高幡不動尊での万燈会と今年で3回目となる「たかはたもみじ灯路」。
万燈会はこのところ年を経るごとに、参加者と見学者が増えています。
それもが大きな万燈のようにそびえる五重塔下、祈りの炎が幾重にも灯り、人々を照らし出しています。
そっと、遠くから、色付く紅葉の間から静かに見守るのも一つの楽しみかた。
同じ日、「たかはたもみじ灯路」で、街中に並んだ灯篭の数は約2000。
そのお不動さまへ続く参道はまさに光の河。
2日だけの儚さで街を照らすろうそくはきままに揺らぎ、派手なイルミネーションとは違う優しさをかもし出していました。