早起きして花参り
日野では高幡不動尊のアジサイが7月になると、終わりになり、思えば2月の百草園の梅から始まり、半年ばかりの間、あれやこれやの花盛りの季節がやっと過ぎて、静かな夏がやって来ました。
鉢が大きくて高いので真上から見るのはたいへんです
のぞき込んでみました
ゆっくり、順繰りに咲いていきます
と思いきや、密かに境内を占領する大きな一抱え以上もある80もの鉢で、雄弁な蓮の花が、盛夏の訪れを咲き誇るお寺が日野にあります。
ここは青柳山萬福寺というお寺。
万福寺は臨済宗鎌倉建長寺末寺。
天正14年(1586)、心峰長益が開山草創といわれています。
この辺り、つい30年ほど前までは周りを田んぼで囲まれていました。
でも今では、近くを多摩モノレールが空を走り、区画整理で整然とした住宅地の中になっています。
この萬福寺は28年間もの間に丹誠込めて大賀ハスなど50種類もの蓮が育てられており、知る人ぞ知る場所です。
蓮の花は朝早くから咲きだし、昼頃には閉じてしまうので、遅くとも10時頃までが見ごろとなります。
ましてや、50種ともなると種類ごとに咲く時期もまちまちで、全ての鉢の蓮がいっぺんに咲くということはありません。
それでも噂を聞きつけた人たちが、遠くから訪ねて来られるようになったそうです。
蓮は7月の誕生花ということで、だから7月初旬からポツポツと咲き出し、順に位置を変え、目と鼻の先に透き徹った大輪をひろげ、楽しませてくれています。
7月も中旬、ここで、だいたい一段落、そして今週末あたりから、第2章が始まるそうで、今月いっぱい蓮の競演は続きます。