夏の本番へ準備万端相整い
街では衣替えをした学生の白さが眩しく光っています。
早いもので、あと2週間もすると夏至。
例年ならば、雨がシトシト、晴れてもムッとする湿度に覆われるているものですが、このところ、さわやかな空が高く広がっています。
すっかり少なくなってしまった市内の田んぼでは、6月に入った最初の土日にかけて、申し合わせたように田植えが行われ、こちらも夏姿へ衣替えです。
田んぼばかりではありません。
日野の特産物、ブルーベリー畑では、たわわに枝に付いた実がプクッとし始めました。
梨とぶどうの畑では、もっと目に付く変化が見かけられます。
梨園では直径2センチばかりになった実に袋が掛けられました。
薄茶色の袋は、虫よけ、日よけ。
梨も日焼けするそうで、でも、「色白美人のほうが清涼感があり、見た目も味のうち」。
2ヶ月後には、この袋を破らんばかりに実が膨らみます。
ぶどうは傘がけです。
ジューシーな房になるためには、この時期は地面からの水分が十分に必要。
でも、房にかかる雨は天敵とのこと。そこで、この白い傘の登場です。
傘はしっかりガードする厚手のものから、ほんのり薄日が入るものまで、園によって工夫があるのだそうです。
ところで、今年は梨もぶどうも雨が少ないのが悩みだそうです。
「去年は水やりはしなくて済んだけど、今年は水まきしなくちゃだめかも」。とは梨の農家。
用水から汲み上げ、スプリンクラー全開のぶどう農家では「わざと今年は下草を刈らないでいるんだ。保水力が全然違うんだよ。大変なんだから」。
ともあれ、こちらは舌なめずりして、皆さんの成果を待つばかりです。