のんびりほかほか百草の里でたき火の会
たき火の会が11日の祝日、百草は倉沢の冬の田んぼで行われました。
唱歌『たき火』を作詞した巽 聖歌氏が日野に住まわれていたこともあって、「日野の自然を守る会」が主催するたき火の会が、倉沢の「石坂ファームハウス」の田んぼで行なわれるようになって、今回で4回目。
ちょうど、梅のころ、近くの百草園へと散策する人も、懐かしくなってしまったたき火の光景に、足を止められていました。
今年は例年より、東京でも雪が多いそうで、2月に入ってもう6日も降ったことになるとか。
この連休の初日も、午後から雪、たき火をした田んぼの南側、日陰には取り残された雪。
おかげで、毎年たき火の会で振舞われてきた『七草がゆ』にも大影響。
このところの寒さも手伝ってか、例年はこの田んぼで採れる春の七草たちもまだまだ土の中。
そこで『七草がゆ』が変じて倉沢特製ぞうすいに急きょ変更される一幕も。
とはいっても、半径300m以内で収穫された、この田んぼのお米と「石坂ファーム」の小松菜、大根、ニンジンを煮込んだ他では決して味わえない一品でした。
都市化でたき火もままならなくなった街で暮らす子どもたちには貴重な体験の場となっています。
マッチで火を付けることも、もっと前、マッチもない頃の火起こしも体験できました。
たき火の臭いって、ちょっと鼻にツンとして、涙が出るのも知りました。
石坂さんのお話では、たき火でいらなくなった枝や葉っぱを燃やすと、その中に潜んでいる悪い虫がいなくなって、残った灰には土を元気にする力があって、美味しくて安全な野菜やお米を作るのにたき火が役立っていることも、教わりました。
2月12日は巽 聖歌氏の誕生日。
3時間ほど、たき火の会は「かきねの、かきねの・・」、『たき火』の唄の合唱で終わりとなりましたが、その煙の香りは心地よく百草の丘に漂っていました。