畑でBBQ
日野の夏、近年よく見かけるようになったもの。
それは河原でのBBQ(バーベキュー)。
多摩川でも、浅川でも、休日ともなると、どこかで楽しそうな輪が見られます。
余談ですが、もっと下流の二子玉川では今年から多摩川でのバーベキューが有料となったと聞きましたが、日野ではまだそんな話は聞きません。
お硬いことをいえば、一級河川の河川敷ですから、本来はBBQは禁止のはず。
でも、特に、浅川に架かるふれあい橋の下は、水辺も近い、高幡不動駅にも近い、車でも来やすい、とあって千客万来です。
耕耘機にはオシャレなバック
こちらがメイン行事
堀たて、焼きたて、パックン
お持ち帰りでも多すぎる
とはいっても、二子玉川あたりで見られる、ごった煮状態ではなく、いたって平和そのものです。
どうも日野でバーベキューといえば、河原というイメージができつつあります。
そんなイメージを突き崩す、BBQに出会ってしまいました。
所は、日野警察署の裏手。
そう聞くと、街中のように聞こえますが、かって、「ちい散歩」で「街をちょっと過ぎると、まだこんなたんぼや畑が残っている」、と紹介されましたから、想像はつくと思います。
その一角で、どう見ても若者とは見えない集団が、全員とも長靴、手袋をはめ、しかもリヤカー持参、傍らには耕耘機に草刈り機。
これはどう見てもBBQをするといった姿ではなく、かといって、農家の方ではないのは明らか、でもそれはまぎれもなくBBQ。
道行く人も遠巻きに見ています。
尋ねてみると、「地元の中学校、中には小学校以来の遊び仲間」で、「その中のひとりが持っている畑でみんなで育てたジャガイモとタマネギの今日は収穫日。ついでにBBQをしている」、とのこと。
一昨年から「畑」を始めたものの、みなまったくの素人、今回のジャガイモにしても「こんなに穫れるとは思わなかった、ちょっと植え過ぎた」。
収穫途中の一休みで始めたBBQ、穫れたてのジャガイモを焼きながら、「あのジャガイモの山どうするの?まだ、掘ってないのがあるし」、「きっと、誰かがやってくれるよ」、「ジャガイモはいいけれど、タマネギはどこにあるの」、「草に埋もれているあの辺だと思うよ、掘ってみれば」、「ところであんたのその格好、ヤンキーそのもの」、「それより早く、肉、焼いてよ」、とこんな調子です。
道具も畑の持ち主から借用と、自分で農作物を作ってみたいと貸し農園で真剣に取組んでいる方々からみれば、とっても贅沢な借り農園です。
でも、ちょと考えてみると、こんなのもありかなとも。
生真面目な農耕民族のDNAからしてみれば、整然と耕かされ、種類ごとにきっちり栽培されてる作物は気持ち良く、それが畑のあるべき姿のように思い、種まきから収穫まで、ある意味きちんと管理した製品を作るストイックさを是とする傾向が大。
植えるのも、水やりもみんなでワイワイ、端から見ればとってもゆるーい農業。
もしかしたら、知らない同志で募ってやっても、このゆるさ、心地よいかもです。