確かに彼らはここに居た、そして今も、隊士のふるさと、第20回「ひの新選組まつり」
5月13日(土)、初日
前日からJR日野駅は「誠」駅に。 昭和12年、今年で80歳になる駅舎内は「誠」に埋め尽くされ、利用者も思わず足を止めて、パチリ。 もちろん、新選組まつりへの来客者には大好評でした。 来年はさらにバージョンアップが期待されます。
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今年新調した、協賛企業ののぼり旗も残念な晴れ姿になってしまいました。 隊士コンテストを待つ間、いつもなら、パフォーマンスや着物撮影会で賑わう境内も、寂しげ。 その中、華麗な熱き戦いが交わされたが、「土方歳三の恋人・高幡不動きものクイーンコンテスト」。 文字通り、クイーンに選ばれると、翌日、お琴として隊士パレードで歩きます。 年々参加者が増え、レベルの高いコンテストとなっています。 ファミリー・ペア部門、普段着部門、振袖部門、幕末の人物部門グランプリ受賞者のみなさんです。 振袖部門グランプリは高幡不動きものクイーンとして、一年間、高幡不動尊節分会などに参加します。 |
いつもなら、日暮れとともに、人通りが少なくなっていく日野のまち。13日はこれまでに見たことがない人出。お目当は「屯所料理」&「薄桜鬼コースター」 ラリー。夜遅くなるまでまちを行き交うファンの姿が見られました。予想が甘かったといえばそれまでですが、思いのほか早く、「屯所料理」売り切れが「薄桜鬼コースター」 も予定数を配り終えてしまい、今も生きる「新選組」を実感させられました。
隊士コンテスト
土方歳三の墓参りと土方歳三資料館(2022/12~長期休館中)へ報告、挨拶が組まれています。 本番隊士パレードの成功と安全を願うわけですが、そこは役得、ほんのすこし前まで、詰めかけていた見学者も消え、石田寺では焼香台が用意され、資料館を独占。 じっくりと「お土産」も選べるとあって、土方歳三は実家ですっかりリラックス、上機嫌。 |
5月14日(日)
出陣式
隊士たちは1kmほど離れた潤徳小学校で着替え、高幡不動の街を行軍して、出陣式に参集します。 今日一日「介添人」として寄り添う、明星大学ボランティアとひの新選組ガイドの面々も一緒です。 まだ気分は観光客の隊士見習いが、出陣式を終えると、しだいに顔つきも新選組隊士の様相に変わっていきます。 |
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土方歳三の菩提寺、位牌が祀られている大日堂前でうち揃って出陣式、結団、最初の勝鬨、いよいよ出立です。 |
法楽
前日の悔しい雨も去り、薄曇りの絶好のパレード日和となりました。 |
高幡不動パフォーマンス
パレード
市村鉄之介を先頭にパレード開始たかはた北保育園隊士の行軍 |
パフォーマンス&イベント
新選組が取持つ縁、新郎新婦、立会い人も殺陣浪士組のみなさん |
境内には薄桜鬼パネルが登場 |
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志道塾の指導によるサムライ体験は模擬刀を使って初級の型から、最後は斬り方、斬られ方を教わりました。 |
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白虎隊 |
たかはた北保育園 |
二本松少年隊 |
殺陣浪士組 |
無外流鵬玉会 |
さくらさくらカンパニー |
日野宿会場
八坂神社では天然理心流剣術奉納額と本殿彫刻を公開八坂神社剣道奉納試合全日本刀道連盟演武「東京都歴史的建造物渡邉家の蔵」を公開渡邉家の庭では庭画廊2017ライブペインティング@渡邉家 | |
日野太鼓のろしの会が奏でる太鼓の音色がまつり開始の合図。 といっても、隊士がパレードで勇士を披露するまで、まだまだ、3時間半。 歌謡ショーに殺陣パフォーマンス、威勢良く練る地元の神輿、軽快な囃子拍子が響きます。 模擬店も賑わい日野宿全体がまつりの舞台になります。 |
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恒例となったベーゴマ大会日野自動車ラグビー部レッドドルフィンズの籠屋さん八坂神社境内にも模擬店日野宿交流館お土産処はには限定商品も並びました | 日野名物「焼きカレーパン」は大人気今年姉妹都市となった岩手県紫波町のワインと日野産トマトコンフィチュールも販売日野郵便局には明治時代の制服がふれあい商店会抽選会は大盛況 |
だんだら村
のぼり旗には子供たちから 歓迎メッセージ。 「農あるまち日野みのり處」 |
村長はに地元仲町自治会長が就任 パレードはここに集合、出発します 特製新選組大型パネルが設置され記念撮影に大人気。 ステージではコンサートも行われ、村は賑わいました。 |
隊士のみなさんへだんだら村からメッセージが届きましたミスター土方の各隊士への気配りは素晴らしかったです。隊士一人ひとりへ声をかけ重責を全うされ、加えて、子どもたちへの寄せ書きも率先して書いてくださいました。 私にとっても最高の、ミスター土方です。 ー村長ー
お弁当やお茶を用意した体育館をきれいに使ってくださりました。 お弁当も汚さず、食べていただきました。 新選組のようにまっすぐな皆さんに感激しました。 来年は、隊士のみなさんを、もっともっと、おもてなししたいです。 ー女性住民ー
短い時間で各隊の皆さんが練習する姿に感動しました。 特に10番隊の原田役の方のリーダーシップはすごかった。 ー男性住民ー
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地元野菜とじゃがいもと豚肉を使った「お弁当版屯所料理 」を販売。 |
アロマにブレスレット作り、紙芝居と多様なだんだら市も開かれました。 |
「ひのうまいもん大図鑑」からも出店新選組ひのうまいもんストリート。 |
隊士到着までの時間、スポンジ製の刀で相手の腕についた玉を落とす 「新選組チャンバラ合戦」。広い校庭で思いっきり戦いました。 |
オープニングパレード
先頭は新調した協賛企業の上り旗です。間近に参加が決まったせいか、せっかくの「ひの新選組まつり」横断幕を先頭にしたパレードを隠してしまいちょっと残念。 |
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本陣前、日野宿の中心だった問屋場跡(日野図書館)前で日野宿会場開会式が挙行され、八坂神社へ向かいオープニングパレードが出発。 現在の名主こと日野市長が扮する佐藤彦五郎の後ろで大河ドラマ「新選組!!」のテーマを力強くで演奏するのは、市内8中学校ブラスバンド部のみなさんです。 |
神輿と山車も登場
お囃子は日野愛好会 | 山車は緑ヶ丘 | |
東町の神輿 | 飛日野の神輿 | 担ぎ手は日野みこし連 |
パフォーマンス
新選組PT&明星大学 |
ひの殺陣同志会 |
偉伝或 |
滝野川・新選組ガールズ |
エルプロダクツ |
峰精館&舞衆一ノ太刀 |
第20回ひの新選組まつり 新選組隊士パレード
八坂神社の大太鼓 | 八坂太鼓が先達を務めます。 日野宿に低く鳴り響く音色に向かって、観客の眼が注がれます。 でも、いつもと違う、静かです。 理由は定かではありませんが、テーマ曲「新選組!!」が聞こえないのです。 だからか、余計に隊士たちの勝どきや笑い声が観客に届いたようです。 |
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日野保育園隊士たちポニー隊 | 少年剣士市内中から集まった春日隊 | 佐藤彦五郎は市長です |
近藤局長・土方副長
1回目のパレードは乗馬姿で登場2巡目はゆったりとふれあい行軍 | 市村鉄之介が寄り添います |
一番隊-沖田総司-
二番隊-永倉新八-
三番隊-斎藤 一-
四番隊-松原忠司-多摩信用金庫-
五番隊-武田観柳斎-日野自動車-
六番隊-井上源三郎-
七番隊-谷 三十郎-
八番隊-藤堂平助-
九番隊-鈴木三樹三郎-富士電機-
十番隊-原田左之助-<
同時代の人々
市村鉄之介 山南敬助 伊東甲子太郎 桂 小五郎 |
多摩の歳三 近藤つね 山本八重 伊庭八郎 お琴(高幡不動きものクイーン) |
榎本武揚 勝 海舟 高杉晋作 坂本龍馬 |
新選組ゆかりの地
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市ヶ谷試衛館 |
岡山新選組 |
本庄新選組 |
西洋砲術隊 |
滝野川新選組 |
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娘子隊は會津新選組同好会と薩長を成敗 |
実践女子大 娘子隊 |
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一大事、プラカードを持った交通少年団が撃たれた。許さじ薩長 |
會津新選組同好会 |
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新選組!茨城玉造隊 |
日野市明るい社会をつくる会 |
日野新選組同好会 |
幕末洋式調練研究会と日野新選組同好会は銃撃戦でも大活躍 |
幕末洋式調練研究会 |
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周辺自治会 | 国際交流隊 | |
国際交流隊と行軍、ひの散策隊 | 日野しんせん野菜隊 |
日野宿閉会式
彦五郎通りで行われたコンテストの結果は2番隊が栄光を勝ち取りました。
地元の子どもから、2番隊隊長にお手製のメダルが授与されました。 土方歳三には感謝の花束が、地元の夫人から贈呈。 日野宿隊士パレードを締めくくる勝鬨に華を添えてくれました。 |
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一番隊、二番隊、三番隊、四番隊、五番隊、六番隊、七番隊、八番隊、九番隊、十番隊どの顔も、充実感と清々しさ、まだ涙はありません。
あっという間の1時間半。日野宿での晴れ姿は、勝鬨の余韻を残して、去って行きました。 |
彦五郎通りから日野第一小学校へ、道すがら、声援を受け応える隊士たち。 かたわらを流れる日野用水は、今年で開削450年、その当時から同じ場所を流れています。 この水からの恵み、米が日野の繁栄を産み、しいて言えば新選組を日野から支えた源となっていました。 移動のバスの時刻まで、ひと時、だんだら村の撮影パネルは引っ張りだこ。 袂と巾着に潜んでいたスマホが活躍、隊士同士で見学客と、時には隊長に「撮って!」。 |
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仲町の山車と日野囃子保存会がお出迎え | お互いの健闘を讃え、来年も再開を約束? | |
帰陣式
高幡不動と日野宿の隊士移動を担ったのは、日野自動車から2台、 SRLそして南観光の大型バスです。
見かけた人はびっくりの、隊服でのバスプチ旅行、これも「ひのパレ」の思い出に残る一コマだとか。 無事、高幡不動尊に到着した隊士らは、土方歳三像前で一日の無事を報告する焼香、最後の「その時」を待ちます。 |
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一昨年は大日堂前、昨年は土方歳三像前、そして今年は再び大日堂前、直前まで場所がうろうろするものの、最終的にはビッシと決まる帰陣式。
バス4台で隊士をピストン移動することもあって、帰陣式が始まるまでは、なんとなくゆるーい時間が流れます。 その時間も今日まで、そして今日、さらには来年を起する大事な時間。 十番隊が列に加わりました。 最後の勝鬨は近藤局長。 つき上げた拳の先には、来年の再開に繋がる日野の空が広がっていました。 |
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新選組隊士参集のこと
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