「第10回平山季重まつり」開催

日野市の南西部、浅川に沿った平山は、北の台地に広い畑地、川沿いの低地では稲作、そして南の多摩丘陵からは湧き水が流れ出し、燃料に利用する雑木林。
人が暮らす条件に恵まれた地です。
その証拠に、最近の区画整理に伴う調査からも大規模な遺跡が発見されています。
この平山から、今から800年ほど前、源義経に伴い京へ向かい戦った武将がいました。
地名を名に冠した「平山季重（ひらやますえしげ）」です。
その名は文楽や歌舞伎に取り上げられ、今なお人気がある「一谷嫩（ふたば）軍記」にもあり、数々の功績により鎌倉幕府では元老に取り上げられています。
平山には平山季重神社をはじめ、墓所やゆかりの場所が今もあります。
このまつりでさらに将来に向けてふるさとの英雄を伝え続けられていきます。
会場となる平山小学校は、平山季重に縁があります。
現在地に移転する前、平山小学校は現在の京王線平山城址公園駅ロータリー付近にありました。
小学校ができる前、その地には天正年中（1573~1591）季重の子孫が供養するために建てた大平山大福寺という寺がありました。
校歌にも「季重公のれい地とてその名もしるき平山のえにしもつきぬ古きあと」と唱われています。
昨年開校140周年を迎え、その記念に校庭には「すえしげ広場」も作られています。

「第10回平山季重まつり」