ミゾソバ 水音に添えて色する溝の蕎麦
秋も深まり、もうそろ終わりを迎えてしまいますが、日野のあちこちの水辺ではミゾソバの可憐な花が見られます

ミゾソバ自体は全国の水辺で見られる、別に特別な植物ではありません。朝鮮半島、中国、シベリア東部、インドシナ、ヒマラヤにも,広く分布しているそうです。
ですが、日野ではあの土方歳三の生家が、この草の葉から家伝の「石田散薬」を作り、歳三も売り歩いたことや、新選組として京に上った折も使われたとも伝えられており、そんなことからちょっと「特別」な意味を持つようになっています。
そんな理由から、薬としての効用は科学的には証明されなかったにせよ、今では夏に「石田散薬を作ってみよう」と題した体験教室も開かれ、自然と歴史に触れ合える「いい薬」として活躍しています。