伝統多摩川梨

水田の間に見えていた梨園も今では住宅地や都市計画で区画割りされた中に取り残された、という感じで見えるこのごろです。無惨にも切り倒されてしまった梨の木を見かけることもあります。でも、日野の特産物であることには変りないことには安心。

日野の梨は「多摩川梨」と呼ばれています。江戸時代に梨はすでに川崎で果樹として栽培されており、これが徐々に多摩川にそって北上、昭和7年には多摩川沿いで作られる梨を「多摩川梨」の名称に統一したものです。

7月下旬から始まるシーズンは秀玉、豊水、新世、二十世紀、新高と品種を替えつつ8月下旬まで。直売場も市内の各所で開かれます。以前はもぎ取り園がほとんどで、味見と称して、梨の木の下で舌鼓をうつのも楽しみでしたが、今は宅配が中心、直売も予約したほうが確実だそうで人気は衰えていません。

桜の花が終わると梨の花がこのとおり
桜の花が終わると梨の花がこのとおり

おいしい情報を一つ。

高齢化、都市化は梨にも大きく影響を与えているとのことで、「元気な美味しい梨は元気な農園、元気な生産者から」。匿名希望の生産者からです。

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