巡路変遷
毎年8月中旬過ぎると行われている、堀之内地区、日枝神社のお祭り。
今年はあいにくの雨にたたられ、軽トラックに載せての巡行となりました。
豊かに実った稲穂の間を抜けていくお神輿がこの地区「らしさ」でしたが、これからしばらくは、この地区のエポックとなる時代「らしさ」の風景を進むことになりそうです。
バイパスの下からは遺跡がたくさん見つかりました
遺跡調査が始っています
作付け一ヶ月前に中止を決めたとのこと" />
昨年までは田んぼでした。
作付け一ヶ月前に中止を決めたとのこと
地区の寄り合い所、堀之内研修所もバイパスになります
受け継がれて来た太鼓で迎えます。" />
日枝神社での神輿入り。
受け継がれて来た太鼓で迎えます。
日枝神社のお神輿が完成したのは、そう遠い昔のことではありません。
平成と同時に、といいますから今年でまだ23年です。
それまで、祭の主役だったのが、太鼓。
明治時代から、受け継がれてきたもので、太鼓を打ち鳴らしながら、地区を巡行していたのだそうです。
お神輿は地区の篤志家が寄付、「お神輿のために、みんなでお金を集めていたんだけど、おかげで、苦労も水の泡になった」、ものだそうです。
23年前の、それどころか、百年単位で続いてきた堀之内の風景と暮らし向きが、今年をはさんだ10数年で変ろうとしています。
ひとつは、国道20号バイパス。
すでに完成しているバイパスからさらに堀之内を分岐点に、豊田、平山、浅川を越えて、八王子の北野からめじろ台、さらに裏高尾まで、市街地を完全にスルーして、圏央道にアクセスする新バイパスの工事が進められています。
もう一つは、その計画に伴った区画整理事業が、昨年から本格的に始動しているのです。
そのための遺跡調査作業も始まり、祭の時にはほんのりと色付いていた稲作も、地区の半分近くの面積で、「去年が見納め」となりました。
バイパス沿いには、ガソリンスタンドが新たに開店、9月には大型店舗が開店予定です。
来年かその先か、近いうちには車が途絶えた瞬間、闇に響いているカエルの鳴き声も消えてなくなるでしょう。
お神輿の巡路も変更を余儀なくされ、派手な工事車両の横をすり抜け、真っすぐなきれいになった道を進む日ももうすぐ、目の前です。