福豆が雪といっしょに舞った今年の節分の日
「節分に雪なんて記憶にないな」、と高幡不動尊に務めている人の声。
前日の天気予報を買い被っていたのがいけなかったのか、節分の朝は銀世界で迎えることとなりました。
降り続いている雪は止む気配はなく、時間が経つにつれてますます街は白に染められていきます。
10時から始まった高幡不動尊の豆まき。
さすがに、例年よりも参集した人数は少ないものの、豆まきが始まると、福豆を手に入れようと境内は熱気に包まれていました。
「福は内。福は内!」。
高幡不動尊ならではのかけ声とともに宝輪閣からまかれる福豆。
夢中で見上げば、今年は否応なくもっと高くから降り注ぐ雪も顔を打ちます。
いつもは落ちた豆が踏まれ、砕かれ、きな粉が積もり薄茶色になる境内も、洗い流され、雪の白と宝輪閣の朱色を引き立てています。
「雨よりましさ」、ほとんど自嘲気味だったのは同時に行われていただるま市に出ていたお店のご主人。
降りしきる雪はついに一日中、止むことはありませんでした。
雪はいつもの景色を一変させてくれます。
前日から、新選組のふるさと歴史館で第3回特別展「新選組 戊辰戦争のなかで」始まり、その足で日野宿本陣を訪れた方は、年に一度あるかないかの雪景色の本陣建物を堪能されたのではないでしょうか。
歴史を経た建物と雪が作りだすモノトーンの世界も、魅力的です。
当然寒いのですが、こんな日を狙ってみても越なものです。