日野宿本陣に春、ひな祭
都内で唯一残る、江戸時代に建てられた日野宿本陣がたくさんのひな人形で飾られています。
2月24日から3月3日まで開催されている『お雛様を愛でる会』。
3回目となる今年は、おひな様を持ち寄ってくださる団体も増え、屋敷中が、ひなまつり一色となっています。
建築から140年経った、太い大黒柱が支える本陣屋敷。
高い天井に黒光りする、これも太い梁。
そんな豪奢な純日本間だからこそ、おひな様たちも引立つというもの。
普通の家庭なら一部屋を占領してしまいそうな、豪華な段飾りも、一抱えはあるひな人形も、本陣の広い空間の中では、ゆったりと、飾り付けられて、すまし顔。
24日は初日にもかかわらず、開館とともに、たくさんの見学の方がおいでになりました。
顔を近づけて、ちいさな表情に見入る方。
生まれたばかりのお嬢さんをお連れになったお母さん。
ご自分の遠くなった子ども時代のひな飾りに花を咲かせているご婦人たち。
ひな飾りは初回から参加されている、立川市富士見町の愛好会のみなさんによる「吊るしびな」は今年は中央に段飾りも据えられ絢爛。
日野市でギャラリー花衣を開かれている枝川寿子氏(室礼三千専任講師)所有の明治から大正、そして昭和にかけての古今ひなやひな道具、流しびななも再現されています。
また、今年からは手づくりのかわいい、でも、とても繊細に作られたオリジナル作品も展示されています。
これは、古布を使ったひな飾りで、
日野市で活動中の「布遊びひろの会」の皆様の作品です。
本陣正面の紅梅もほころび始めました。
この梅が満開咲きになるころまでひな祭は続きます。