若山牧水の、京王百草園で帝京大学書道部 書道展

3月までの梅、それに続いた艶やかだったミツバツツジの紫色も消え、京王百草園は新緑から、夏への緑へと移りつつあり、去年は芳しくなかった藤も今が盛り、順調に花房を実らせています。
そんな百草園で4月26日から始まった帝京大学書道部による書道展。
茅葺屋根の松蓮庵に若山牧水の短歌9首の書が並びます。
明治の時、「東京」から鉄道が日野の方へ通じた時、百草へ学生だった若山牧水が好き人と、心痛の想いの時もと、なん回も訪れています。
そのこともあって、園内には牧水の息子さん、若山旅人さんが企画に参加したこの地を詠んだ短歌3首が刻まれた歌碑も建立されています。
5月11日に大阪・関西万博で開催される「未来へつなぐ日本の書」の会場で「大学生による書道パフォーマンス」を披露する、実力ある書道部です。
このような全国に書道の帝京大学の名を馳せるきっかけとなったのも、若山牧水の一首をしたためた作品からだったといい、そして、大学のキャンパスは百草園を望める地にあるという縁。
この書道展とともに、若山牧水歌碑の前では5月3日には「書道パフォーマンス」が行われます。