晴れよ来い!
振り返って調べてみると、先月6月22日以来、カラッと晴れ上がった日が続いていないそうで、2003年に続いて梅雨明けも8月へとづれ込みそうな様相です。
夏休みになっても、思いっきり夏できない子どもたち。
市民プールからも歓声がまだ聞こえていません。
晴れればあの暑さがやって来ることは判っていても、太陽が待ち遠しい!
そんな人間の事情は知ってか知らずか、季節は確実に暦を進めています。
この時期に多摩丘陵や台地を縁取る雑木林の中で、眼を惹くのは山ユリ。
しっとりと濃さを加えた緑に浮き立っています。
住宅地に浸食されている丘陵地の一画では、道路からふと見上げるとコンクリートの崖の上から、おおきな花が見下ろしています。
こんな場所は、天敵「人間」が近寄れないため、群生とまではいかないものの、まとまって競っている所もあります。
例年ならば、暑さで訪れる人も少ない夏の多摩丘陵を巡る七生丘陵散策コースも、この気候なら、山ユリを愛でに雨間を縫って歩いてみるのも一興かもしれません。