決め技は「継続」!若宮神社子ども相撲大会
10月10、11日にとり行われた豊田の若宮神社祭礼。今年は本神輿の渡御は残念ながら中止となりましたが、恒例の「子ども相撲」の奉納は元気よく開催されました。
若宮神社は旧豊田村の鎮守。日野市内で神主さんが常駐しているのは日野の八坂神社とここだけです。そして、奉納子ども相撲が行われているのは市内ではこの若宮神社だけです。
正午から年少の子どもたちの試合から始る奉納相撲。その取組は5時過ぎまで行われます。白熱した試合になるのは、やはり、大きな学年の子が登場する試合。夕陽のスポットライトを浴びた子どもたちの真剣勝負に、大人も夢中になってしまいます。
男の子と女の子を合わせた力士の数は「このごろはめっきり少なくなって300人ほど、全盛期は500人も参加した」、といいます。
子どもの数が少なくなったのに加えて、有力力士が「野球やサッカーの練習とぶつかって、これないんだよね」、との話。それでも境内は、子どもはもちろん、勇姿を応援に駆け付けた親で人人人。一勝負ごとに声援がかかり、名勝負には拍手が、迷勝負には笑いが、杜に響いていました。
若宮神社の奉納相撲が始まったのは昭和49年といいます。丁度そのころは、神社がある「吹上」近辺に新しく越されて来る方々が多い時期でした。何か親睦になることを、と模索していたおり、日本大学の相撲部出身の方が地区に住まわれていたのもきっかけになって子ども相撲大会が始まったとのことです。
以来、30年以上にわたって続けて開催に関わっている方もおられます。当日に合わせて土俵の整備をしたりと、このごろでは最初のころに出場した子どもたちも親となって裏方となって支えてくれているとのこと。もちろんその2代目となる子どもも出場しています。
「学校も一生懸命応援してくれているからね」。その言葉の先には子どもたちが通っている小学校の校長先生が身を乗り出して応援している姿がありました。
「これじゃ、当分はやめられないよね」。ホント、さらなる継続を願ってしまいます。