来年が心配になるほど、天気良し、気温快適。5年ぶり、最後まで完遂、第27回ひの新選組まつり
第27回ひの新選組まつり、5月11日
初日、朝
昨年、やっとコロナから解放されて、本格的に始動を始めようとしたというのに、雨にたたられてしまった「ひの新選組まつり」
それもあって、一番の心配は天気模様でした
願いが通じたのか、隊士コンテストが行われた初日は、この時期としては珍しく富士山も、土方歳三たちが生きた時に見た同じ、富士が、雪化粧をおとす途中だったのに、スッキリと顔を見せてくれました
『青のミブロ』が新選組のふるさと日野へ
この秋から放映が始まる『青のミブロ』の特設会場が、今回のひの新選組まつりに初お目見え
用意されたオリジナルファイル500葉はお昼過ぎには無くなってしまう注目度
作者の安田剛士先生は日野市の出身
それもあってか、日野市への書き下ろしイラストも飾られ、歳三像との競演となりました
『青のミブロ』の等身大写真パネルも登場、コンテストに参加する隊士たちへエールを贈っていました
新選組隊士法要
高幡不動尊は土方歳三の菩提寺
午後から始まる隊士コンテストを前に土方歳三蔵前で、新選組隊士法要が営まれました
長い間、隊士コンテストが行われてきた、五重塔地下ホールでは、関係者の皆さんによる開会式がとり行われました
新選組隊士コンテスト
全国から隊士コンテストには、「土方歳三」の座を射止めてるのに、何年も挑戦し続けている参加者も多くおられます
去年はまだまだ「密を避ける」ため屋外での開催が予定されていたものの、雨で屋内開催となったので、今年が初めて五重塔特設会場でのコンテストとなりました
舞台との間に池があり、演者正面の大きな灯籠が双方の邪魔となり、日射しも強く、避けるための日傘に遮られ、途中で響く緊急車両のサイレンに中断されたりと、コンテストに参加された方からは「実力が示せない」との声もありました
コンテスト終了後は、土方歳三資料館へ報告と挨拶
資料館近くにある石田寺、土方歳三墓所に参拝してコンテストは終了となります
高幡不動きものクイーンコンテスト
隊士コンテストが行われる高幡不動尊へ続く参道では、高幡不動きものクイーンコンテストが開催されました
こちらも昨年は雨のために屋内開催となってしまった分、今年は青空の下、一層華やかさが際立ちました
でも、ちょっと風が強すぎたため、赤カーペットがまくれ上がり、裏方のみなさんは大忙し、でもありました
例年はコンテスト後に高幡不動尊境内で写真撮影会が行われていましたが、今回は隊士コンテスト準備のために、場所が限られたのは残念でした
高幡会場イベント
高幡不動駅からの参道と周辺道路は車両通行止めになり、皮切りのきものクイーンコンテスト後も、スタンプラリー、高幡不動尊では「新選組ファンのためのサムライ体験」など、いろいろな催しが楽しめました
全国で唯一「新選組」をチーム名にもつ「新選組REVO」が登場すると、どこからともなく人が集まってくるのは不思議です
今回は初めて若宮中央通りでも踊りを披露
実はこの通り、奥はに見えるのは京王線で、高幡不動駅が移転するまでこの道が「参道」でした
土方歳三なりきりパレード
憧れの土方歳三になりきって、縁ある高幡不動を闊歩してみてください
と、蓋を開けて見たらどうやら見た覚えのある顔がズラリ
これまでの隊士コンテストや新選組隊士パレードで名、いや顔を馳せた面々が次々と登場
さすが、会場と一体となって沸かせてくれました
隊士コンテスト入賞者お披露目
一日中晴れてくれた空も色を変え始め、催しも一区切りがつき、静けさが戻りかけた夕刻
参道入口から姿を見せたのは、土方歳三ら9人の「選ばれし隊長たち」
土方歳三資料館、石田寺への表敬を済ませ、このお披露目を最後に初日の任務は終了です
先頭は土方 歳三、次は近藤 勇、沖田 総司…、と既に隊士パレードの順番になっていた「行軍」は流石というか、ほほえましくもありました
第27回ひの新選組まつり、5月11日
日野宿会場
ひの新選組まつりは、初日は高幡会場、隊士パレードが行われる2日目は日野宿会場での開催、となっています
これが遠くからいらっしゃる方には分かりにくいようです
高幡不動尊で盛大に隊士コンテストが行われている時、翌日には人であふれかえる日野宿では体験できない、ゆったりとした「新選組のふるさとひの」を実感できる催しが行われていました
昭和12年に建てられた日野駅舎は今年87歳
日野宿本陣は160年ですから、その半分以上を共にした日野のシンボルです
駅から出て振り返るとホッとすると言われる新選組ファンの方も多くおられるようです
平日は通勤帯には賑わいますが、土、日曜の朝はそれほどではありません
ひの新選組まつりに合わせて、構内の通路のポスター、ホームの案内板、アナウンスまでが新選組仕様に代わるのも、もう当たり前のこととなっています
土方歳三の記念写真撮影用ターポリンの出迎えには初めていらした方は驚かれるようです
八坂神社古武道演武
奉納試合が行われ近藤 勇、沖田総司、井上源三郎などの名が残る「天然理心流奉納額」が残されている日野八坂神社
まさしくその同じ場所で毎年開催される古武道の演武は、ひの新選組まつりならでは、体験指導も受けられ、身をもって歴史も感じられる催しです
スタンプラリーin日野宿
手作りオリジナル「ドデカスタンプ」を押しながら、日野宿の見処を巡れる日野宿発見隊の「スタンプラリーin日野宿」
日野駅開業120周年記念で始めたものの、新選組のふるさと日野が体験できると、「ひの新選組まつり」からのラブコールを受けて、隊士パレード当日に行われていました
超混雑に見舞われたのと、ゆっくり廻りたいとの要望と、パレード前日が寂しいからとの要請を受けて「ひの新選組まつり」初日に移されて行われてきました
コロナ渦に加え財政難を理由に「ひの新選組まつり」の手を離れ、日野宿発見隊主催に戻り、日野宿の町内会、地元の中学校や高校、語学学校へ通う留学生、日野自動車の有志の方、たくさんの協力によって行われています
ほぼ七福神巡り気分、毎年来られるリピーターもおられます
小さな子どもたちには、もはや挑戦!
それを手伝い見守る高校生、この経験が将来につながればと願います
とんがらし地蔵
有山彦吉が営んだ日野銀行跡
旧農林省蚕糸試験場日野桑園第一蚕室
ひの新選組まつりタイアップ公演
すっかりお馴染みとなっている、ひの新選組まつりに合わせて毎年行われている「エルプロダクツ、さくらさくらカンパニーの公演」と幻想な夜の本陣を舞台にした「本陣夜咄」も行われました
第27回ひの新選組まつり、5月12日
日野宿
薄曇りながらひとまずは雨の心配はしなくて良かった新選組パレード当日
日野駅を出ると、そこはもう交通規制がかかった甲州街道日野宿会場
降り立つ人々が向かう時間の先には、隊士たちが待っています
いつもなら八坂神社の宮御輿渡御写真が飾られている、森町の消防小屋の壁面もひの新選組まつりバージョン
高幡不動尊土方歳三の位牌がある大日堂前での出陣式と歳三像前での帰陣式
日野中央公園を行く隊士パレード
今では見ることが出来なくなった平成時代の隊士たちの勇姿や、歴代のポスターを興味深げに見いったり、写真に収めたりされていました
少年剣士達による奉納試合
朝の八坂神社、少年剣士たちによる奉納試合はひの新選組まつりの恒例となっています
隊士集結
7時半から始まる参加隊士受付
隊士を生んでくれるのは着付け教室の皆さんです
着替え場所となるふれあいホールの玄関を出ると渡されるのが、刀
腰に据えれば見た目は隊士たち、次に待ち受けるのは抜刀訓練です
八坂神社で奉納試合が行われている時間、駐車場に拡がり殺陣のメンバーから指導を受ける「新選組隊士」たち
一振りごとに、気合いも高まります
参加隊士の記録
オープニングパレード
隊士たちの最初の出番は、午前のオープニングパレードです
日野市議会議長が目付奉行役で登場
お待ちかね、遠くからも出陣を控えた馬上の土方歳三と近藤 勇が認められるようになると、沿道はにわかに緊張と期待に包まれます
出陣の指揮を取るのは、自身も土方歳三としてパレードを率いた経験もある三宅奉行
大阪からの帰郷です
土方歳三・近藤 勇隊
一番隊
二番隊
三番隊
四番・多摩信用金庫隊
五番・日野自動車隊
六番隊
七番隊
八番隊
九番・富士電機隊
十番隊
隊士に続くのは地元日野市に関係する隊です
パレードを締めを取るのはお囃子と御輿です
西洋流砲術演武
ひの新選組まつりで根強い固定客を獲得しているのが、幕末様式調練研究会による西洋流砲術演武です
日野宿会場からは10分ほど離れた、日野中央公園で耳をつんざく迫力ある演武が行われました
八坂神社古武道演武
オープニングパレード終了までの間、八坂神社では2日連続での古武道の演武
奉納舞も披露され、間近で見られる武道の演武とともに観客を魅了していました
屯所めぐり
昨年から始まったスタンプを集めながらの日野宿めぐり
今年は、少しマイナーチェンジされて参加しやすくなりました
屯 所
オープニングパレードを終えた隊士たちはそれぞれ指定された屯所へ
午後の隊士パレードまで、屯所めぐりで訪れる皆さんと交流を持ったり、記念写真を撮ったりと、しかし、残念ながらスタンプを集めて回るほどの時間はありません
公民館まつり
昨年に引き続き、公民館まつりも同時開催
中央公民館の屯所には隊士とのフォトスポットが設置、スタンプ押印場にもなっており、公民館まつりの観客、スタッフ、そこに別の屯所からの隊士が加わり、さらに昼時とあって出店やキッチンかーに並ぶ人と、いっとき満客状態になっていました
青のミブロ
11日、隊士コンテストが行われた高幡不動尊境内にも設置された『青のミブロ』特設会場が日野宿にも登場
1500葉用意されるはずだったオリジナルファイルは、急遽倍近くに追加したものの、それもはけてしまったとか
書き下ろしイラストは格好の記念被写体となっていました
このイラスト、日野市新選組のふるさと歴史観が永久保存
6月からは、現在開催中の企画展会場に展示される予定です
出店も復活しました
コロナ渦のため、昨年は出店を控えていた出店がやっと復活
新しく組織された「日野駅商店会」のブースが初お目見えしました
これまではなかったキッチンカーも導入され、お腹の問題はひとまずは一安心
「まんま~じゃ」
沿道には軒先販売のお店も
パフォーマンス
ひの新選組まつり、せっかく甲州街道が広場になるからと始められたのが、パフォーマンス
隊士パレードの合間を見て行われています
日野宿本陣前会場では殺陣を間近で体験できるので、これを楽しみにされて来られる方もいらっしゃいます
コロナ渦前には3カ所のステージで各々特色あるパフォーマスが行われていましたが、前回から2カ所に集約されました
たましん前会場
日野宿本陣前会場
隊士パレード
隊士パレードに向けて隊士たちが参集するのは日野第一小学校
創立は明治6年、今年は151年目となります
初代校長を務めた日野義順は近藤勇と天然理心流を学び、彰義隊にも参加しています
この場所は長く屯所としても使われてきました
隊士たちが児童たちからの熱烈な歓迎を受けたり、爆弾予告を受けて突然の中止が告げられた際には、土方歳三が隊士を鼓舞したこともありました
歴代の隊士たちが何千人とパレードへ出立していった、ひの新選組隊士パレードのいわば「聖地」です
隊士パレードも先陣は日野市長が扮する佐藤彦五郎日野市議会議長の目付奉行
それに続くのは幕末日野宿で佐藤彦五郎が率いた春日隊と新選組後帰京した近藤勇が率い、甲州で政府軍を迎え撃った甲陽鎮撫隊
その後からは「ゆかりの地」からの隊が勇姿を見せます
隊士パレードは甲州街道日野宿会場を一往復半して閉会式会場へと進みます
昨年は隊士パレード最中に強くなった雨のため、無念の途中中止、閉会式もありませんでした
文字通り、晴れて5年ぶりの隊士パレード、最後まで行われました
土方歳三隊
近藤 勇隊
一番隊
二番隊
三番隊
四番隊
五番隊
六番隊
七番隊
八番隊
九番隊
十番隊
閉会式
5年ぶりにやっとたどり着いた閉会式会場
久しぶりのこと?だったので進行もちょっとあやふやになったところ、一瞬の隙も逃さず、躍り出た隊長たち
まるで申し合わせたように、順にパフォーマンスを披露
会場が一体に、機運が一気に盛り上がりました
5年前にはなかったもの、それは土方歳三の後ろの「甲州街道」の標識
とある市民の要望に東京都が応えて設置したものです
まさしくここが「新選組のふるさと日野」の甲州街道、江戸時代から今へも繋いでいる道です
五番隊、九番隊は確か企業隊、日野自動車に富士電機だったような、終わってみればすかっりもうひの新選組隊士です
ひのパレ
来年は5月10日
募集開始まで残り8ヶ月
怠りなく準備をお忘れなく