豆まき、晴天、日曜日
2月3日に行われた高幡不動尊の節分会。
今年は日曜日だから、と覚悟はしていたものの、晴天も手伝って予想以上の人出となりました。
豆まき会場はいつもと変わりません
上から見ると五重塔までぎっしりと人人
お坊さんも人出にビックリ、そして心配そうです
参道から入場規制が始りました
福袋も人波に押されがちでした
一方だるま市はのんびり穏やか
閏年があるので、2月3日が、というより、カレンダーの日付と曜日が全く同じになるのは、28年に一度のこと、前回は昭和60年のことでした。
この年には日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落し多くの犠牲者を出しました。
「スーパーマリオブラザース」が発売され、大人気番組「8時だヨ!全員集合」が終了しています。
いつも通りシニア世代の姿が目立つ中、それでも28年前の出来事さえ知らない世代が参加できたのも日曜日のおかげと言えます。
その数、発表では4万3千人。
単純に計算すると、5回豆まきが行われますので、一回あたり8千人強の頭数になります。
見れば五重塔の階段からその上まで、当然豆も届かないところまでびっしりと人で詰り、警備にあたっていた警察の方も、これまでにない混み具合とあって小声で「こんな事って今までになかったよなぁ」。
混乱と危険を避けるために、入場制限もかけられました。
豆まき会場への入場は、仁王門を通る人だけ、その仁王門へは駅からの参道に並んだ人だけが通れるという仕組みで、例年だと自由に行き来できる豆まき会場も、一方通行。
映画館によろしく、一回終わると次へと入れ替りとなります。
初めて見る様子を興味深く見ていると、中にはほんの一握りですが、掟破りの突入を試みる参加者も。
同じ日に行われていただるま市に並んでいただるまたちの目がまだ開いていなくお目付役がいなかったからか、そのほとんどがお年寄り。
警察官のみなさんが子どもか孫か、その位の年代だからかもしれませんが、警備の隙を付く、平然と知らん顔で堂々と、はては懇願と作法は様々。
ともかくも、「一人を許すと今日は、危険なんです」、と必死に説得していた警察の方の言う通り、2月3日、節分、日曜の豆まきは「福を得るには落ち着いて」、そんな人生の教訓を知らしめてくれました。