雪やこんこ、どんど焼き
1月15日は小正月。
都市化されたとはいえ、まだまだ古き良き伝習が残る日野では「賽の神(サイノカミ)」を祀り、炊き上げるいわゆるどんど焼きがこの日の前後の土日に行われています。
雪もなんのその、炎を吹き上げる日野宮のどんど焼き
今年は12日からの3連休と20日にそれぞれ予定が組まれていたどんど焼き。
14日の成人の日にはその中でも一番多く、6ヶ所が集中していました。
ほっかほかの手作りのまゆ玉
思うように火がまわりません
暖かくない炎にまゆ玉をあぶって早々退散
少人数で行う堀之内日枝神社
ところが、前日からの天気予報を通り越して大雪に見舞われたのはご存知の通りです。
これでは、とてもとても、中止ではないか、と予想するのは傍観者の浅知恵。
ただ1ヶ所が延期になっただけで、他は意気揚々、「せっかくサイノカミ組んだのだから、雨だろうが雪だろうが燃やすぜ!」。
10時、この日一番最初の「日野宮」のどんど焼きが始まると同時に降り出した雪は、炎が上がるころには本降りとなり、消えかかるころには早くも車の走行には滑り止めが必要となる位まで積もり、止む気配なし。
せっかく氏子や自治会のみなさんが手作りで用意したまゆ玉も、お持ち帰りのお楽しみとなってしまいました。
お昼始まりの「第一日野万」では、さすがの「サイノカミ」も雪を十分にかぶり、意気消沈。
いつもは、点火すればバァーッと燃え尽きるのが嘘のように、ジクジクとくすぶり続け、世話人たちの必死の努力の甲斐あって、何とか体裁を保つことができました。
でもさすがに、まゆ玉を炎にかざして焼いて食べ息災を願うと、今回は風邪をひきそう。
「ちょっとあぶったら、今日は帰ってね。お家で焼いたりチンすれば、いいから」と早々のお開きです。
この日の最後は「堀之内日枝神社」。
浅川べりの吹きさらしの場所にあり、もともと氏子さんだけでこじんまりとしているのに、さらに横なぐりの雪。
「いったい、ここはどこなんでしょうね」、などと軽口を言ったので罰があたったのか、「火が着けば暖かくなるさ」、と励ましあっていたものの、ほとんど雪と風に奪われて、「苦労があることは、幸いの前兆ということで」、震えながらも前向きに気持ちを合わせて無事に終了。
残る4ヶ所は20日、日曜日に行われます。
まさか、毎週の雪なんてことは、ないことを祈るばかりです。
神社の杜でかろうじて雪は弱まるものの・・・。