記憶に残る今年の「ひの新選組まつり」
東日本大震災の惨事を受けて毎年5月に行われている「ひの新選組まつり」が中止になったのはご存知の通りです。
だからといって、それでは来年まで待ちましょう、で終わることがなかった日野の新選組まつり関係者たち。
クイズと抽選会は大盛況でした
開場前には行列もできました
土方歳三のそろい踏み
宮古からも出店
日野限定オリジナルポスター
新選組のふるさと歴史館も大賑わい
日野宿本陣ではガイドさんが大活躍
8月に「新選組サミット」が予定されていた、宮古市へ震災後から援助に向かい、11月にはあきらめていた「新選組サミットin宮古」開催を強力にサポートして実現させ、宮古市のみなさんを応援したりもしていました。
そして、翌週に行われる「日野市産業まつり」と同時開催の形で「第14回ひの新選組まつり」も開催への運びとなりました。
そうは言っても、恒例の新選組パレードをするまでのことはできず、それでは「この機会に新機軸を打ち出そう」。
こんな経緯で、若い女性に人気のアニメ「薄桜鬼」を盛り込んでの「ひの新選組まつり」開催となったのです。
このところ週末になると崩れていた天気も、12日、13日の当日は味方。
これ以上ない晴天に恵まれました。
会場には、新選組と縁が深く、また今回の震災で被害に合われた会津や宮古からも特産品ブースも設けられ、こちらでは産業まつりをに来たお客さまが多く買い物をされていました。
史実としての新選組に思いを馳せる人たちの中には眉をひそめる方もおられたでしょうが、考えてみれば、「新選組」事態、今のように市民権を得た背景には、映画であったり、小説だったり、テレビドラマなどが大きな鍵を握っていたことは否定できません。
これらをきっかけにして本当の「史実」に興味を持たれた人も多いはずです。
「薄桜鬼」もまたそのひとつ。
新選組はまだまだ活き続けているのです。
会場を訪れ「薄桜鬼」ファンのみなさんが、新選組のふるさと歴史館や日野宿本陣へも足を運んでいただいたことは、入場者数の増加からも確かなこと。
「でもしか」話は、不謹慎を承知上で、「もし、東日本大震災が起らなかったら」、アニメ「薄桜鬼」は「ひの新選組まつりに参加することなく」、会場にいらしたみなさんも「新選組のふるさと日野にやって来なかった」かも知れない訳です。
現実の出来事と、過去の出来事から紡ぎ出されたアニメ「薄桜鬼」が、みなさんを現実の日野へと誘いました。
今度はゆっくりと、バーチャルの世界から本物へと、他の資料館や日野をめぐって「新選組のふるさと」を体感するきっかけになればとも思います。
そして来年の5月には、ぜひ、第15回ひの新選組まつりでリアルな体験をして下さい。