春へ
例年ならば、開花日の予想が発表され、桜前線の上昇がニュースの話題となり、行き交う人たちもプックリ膨らんだつぼみを気にする時です。
昨年は3月25日ころには咲き出し、その後少し寒さが戻ったことから、4月の入学式に合わせて満開となっていました。
まだ、寒冷前線からの北風が吹く、多摩川土手の桜並木に行ってみると、あたり前と言えばあたり前なのですが、枝にたわわとなったつぼみは大きく膨らんでいます。
より陽が当たる所ではもう紅色が硬いつぼみからもれ出しています。
たぶん、このままで行くと、3月の終わりには咲き始めそうです。
季節の営みさえ、押し流されてしまったこのごろ。
ポツポツと、そしてぱっと咲いた時、ハッと我にかえりそうです。
この多摩川沿いの桜並木。
大きな送電線が、桜のはるか上空を通っています。
いつもはそんなに気にならないのですが、それがどうしても眼に入ってしまいます。
そういえば、川を越え、丘をつなぎ、日野にはかなりの送電線が横切っています。
どこから来ているのか、行き先は?、と思わず追ってしまいます。