咲きいそぐ梅を見上げる福寿草
「日野の春の訪れは百草の梅から」なんて、余裕を見せていたら、今年は梅が、春のスタートダッシュ。
せっかくの焼きいも屋さんも
手持ちぶたさ
百草名物?の
急坂を上がります
とはいっても、百草園だけの話ではなく、近隣の青梅の梅林も、府中の郷土の森もみなそろって競争しているようなのですが。
その兆候はすでに正月、まだ門が外れないあたりから始まっていました。
百草からは多摩川を挟んで、対岸にある谷保天満宮では、初詣の参詣者をすでに、ほろりと咲き始めた梅が迎え、「こんなことはかってなかった」とささやかれていました。
そして、ここ百草園でも、成人式あたりから、咲き出し、「何か早いかも」、「3月15日までの梅まつりの時期とうまく合わせて」と、してもどうなる訳でもない願いが早くから語られていました。
迎えて2月、やはり、とっても早かった。
昨年よりも2週間ばかり早い。
遅咲きの梅はまだ、芽ぶきの状態ですが、早咲きのものはもう散りそう。
加えて、「少し寒くなれば、花も少しは保ってくれるかも」、に反して、週末は4月下旬の陽気になり、百草園駅から丘陵の尾根にある園までの、あの、日野でも一二を争う坂道を上がって来たお客さんの中には半袖姿も見られました。
今週は少しは冬らしい気温が戻るそうですが、もう、梅の勢いは止められそうもありません。
2月いっぱいが最盛期でしょう。
おかげで、例年には見られない光景も出現しています。
樹齢300年以上とも言われている寿昌院が植えたとされる白梅の根元で咲く福寿草。
いつもなら、、その盛りを終えたころ、寿昌院の梅が咲き出し、福寿草は白い花を見る事はないのですが、今年は青空に浮く白梅を見上げて咲いています。
まだロウバイの黄色も、赤や白の梅と混ざり合っています。
もう、雪中の観梅は望めないでしょうが、今年は今年なりにお楽しみな百草園です。