ブルーベリーも冬支度
夏、甘酸っぱいおいしさを届けてくれたブルーベリーもすっかり紅葉しました。
日野にたくさんあるブルーベリー畑。摘み穫りができる夏は、注目の的です。それが過ぎると・・・。でも、見て下さい、きれいに紅葉するんです。
通りかかったついでといってはなんですが、東光寺台地の「和田ブルーベリー園」で小さな紅葉見物でもしようかと、青い防鳥網から覗き込むと、薄青色ジャージを着た若者たちが。この時期、もう実もないだろうし。しかし、なにやらもいでいる様子。
よく見てみると、遠くには知った顔の園主の方もいらっしゃっています。
そこで、聞いてみると、薄青色の彼らは日野大坂上中学校の2年生の生徒さんたちで、体験学習の一環でブルーベリー農園で今日一日働いているとのことでした。
中学生の仕事は「みの虫取り」。
この時期になるとたくさんの「みの虫取り」がブルーベリーの実に替わって枝に付き、このままにしておくと春、新しく出た葉を食べてしまうのだそうです。
「農薬をかければ簡単なんだけど」、でも農薬を極力使わないで栽培されている日野のブルーベリー。ですから「みの虫取りは来年のおいしさへの大事な作業」、こうやって手塩にかけているからか「日野のブルーベリーは味が濃いって評判」、「今年は沖縄からも注文があった」と教えてくれました。
紅葉した葉を付けた枝にはもう来年の花芽がひょっこりと頭をのぞかせています。葉が落ちたら剪定をして、土の養生をしてと春へ向けての作業が続きます。
来年また、たわわに実るブルーベリーを想像しながら、中学生のみなさんにこっそりと聞いてみました。
「ところで、ブルーベリーって摘んで食べたことある?」
「ジャムなら」、「ヨーグルトに入っていたのは食べた」
きっと彼ら、来年の夏には本物の味を楽しみに戻ってくるでしょう。