日野宿本陣でのおひな祭り
都内で唯一残っている日野宿本陣では、3月2日(日)まで、ひな人形が飾られています。
飾られているひな人形は明治時代、大正時代、そして昭和20年代の6段飾りのものや、そして、珍しい吊るしびな。
金屏風まで入れると、女性の背丈ほどの6段飾りのおひな様も、広く天井も高い重厚な部屋では小さく見えてしまします。
飾り付け初日の26日には、開館から遠くから見学に多くの方がいらっしゃいました。
眼を細めて夢中になって、おひな様の顔を見つめる初老のご婦人。
一つ一つのおひな様に熱心にカメラを向ける紳士は、この想い出を俳句にしたためるつもりだとか。
元治元年(1864)12月から使用されているこの本陣の建物。
140回余り、明治はおろか、江戸の時代の「ひな祭り」の時を過ごしてきたことになります。
考えてみれば、今回のおひな様の飾り付けは、そんな長い歴史を経て来た本陣建物でも初めての出来事になるはずです。
本陣向かいの日野宿交流館においても明治時代のおひな様が飾られています。
この機会に日野宿本陣へお出かけになられてはいかがでしょうか。