今年は甘味抜群!ぶどうの山見が行われました。

 8月も終わりに近づくと、ぶどうの季節。
日野では『高尾』という東京産のぶどうが栽培されており、これから9月の中旬までが最盛期です。

ぶどうの山見

 収穫を前に、栽培している農家でつくる「日野ぶどう組合」による"山見(やまみ)会"が8月24日に行われました。
 山見会とは、組合員が各ぶどう園をまわり、今年の品質を確かめ、売り出し時期を決める行事です。
 この山見会が終わらないことには、美味しい味にもたどり着けないのです。
 ちなみにどうして山見なのか、「はっきりしたことは解らないが、日野の名産梨の場合もこの山見会を行っており、梨畑のことを梨山と呼んでいるから、そこからかな」、とのお答え、「品質検査会より、いい感じでしょ」。諸説
紛々です。
 山見が終わると、一斉の売り出し日が決まる。この日が"山始め"、販売終了日が"山じまい"、確かにいい感じです。
 農協の職員、東京都農業試験場からの検査員、そして、ぶどう組合のみなさん合わせて総勢十数名の一行は、日野市内に散らばるぶどう園全てを巡ります。
 そこでは、各園の今年の様子をお互いにつぶさに見聞、話は今年の作柄から、早くも来年へ向けての栽培技術の改善や工夫方法を話し合う声が聞こえてきます。
 その傍らでは、サンルプにする房が摘取られます。
 伸びた蔓の幹に近い所と遠い所から二房、場所によって同じ幹からのものでも微妙に出来が違い、平均して評価するために、だそうです。
 各園から持ち帰ったぶどうは糖度、酸度、大きさや色を検査し、作柄を判定、それを受けて販売日が決められました。
 販売日開始日、山始めは8月25日に決定です。
 今年は猛暑の影響と降雨量が少なかったことから、この山見が行われた時点では小粒だが、甘味が例年よりのっているとのこと。
 今後の雨次第では粒ももっと大きくなるだろうとのことです。
 山見に合わせて万願寺の農産物直売場では味見も行われました。「甘い〜、もう一個」、と、日野で穫れたことにビックリ。評判でした。
ぶどうの山見 
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