東光寺だいこんを糠と塩だけで漬けた素朴な味
正月も松がとれ、やっとと言うか、いよいよと言うか、日常が戻ってきました。
漬けあがりました
百年来、日野で栽培し続けられている東光寺だいこん。
11月からの収穫、そして、干されただいこんは、一ヶ月ほど漬けられてやっと食べられるようになりました。
この「東光寺だいこん」、JR日野駅から、2キロ程西へ行った「東光寺」という地区の特産物です。
全盛期には、田んぼに干されただいこんで、あたりは一面真っ白だったと言います。
現在では3軒の農家が、栽培するのみ、その規模も推して知るべし、「貴重品」となっています。
「東光寺だいこん」は干しあがった時点で製品。
今も市場へ出荷されている分はあるものの、ほどんどは、毎年楽しみにしている、お客さんに直販されてしまいます。
それでも、少量ですが、栽培農家で漬け物にされており、ほんの一瞬ですが直売場で販売されている期間があります。
それが、だいたい松がとれる時期。
この農家の沢庵は東光寺だいこんを新潟産コシヒカリの米糠と塩のみで漬け込んでいます。
市販の調味料と色素を加えた沢庵と比べると素朴そのもの、でも、噛めば噛むほどに味が増すのは、作っている工程を知っているからこその、えこひいきを引いても余りあるものがあります。
高幡不動尊門前のお土産屋さんにも、正月をはさんで「日野名産東光寺たくあん」として顔を見せますが、これも期間超限定品です。
是非にという方は探してみてくださいませ。
添加物は一切使用しません
糠とだいこんを交互に漬け込みます
一樽で60kg。並べるのにも技があります