開花のようす Vol.2
今年の桜は3月のお彼岸から咲き始め、途中に寒波がやってきたこともあり、
長持ちでした。
この分なら、入学式にも満開で花を添えてくれるでしょう。
と、油断をしていたら、日野の名産、多摩川梨の梨園では桜を追いかけるようにして、白い花がこちらも、今週末には「見ごろ」を迎えそうです。
農園の方に伺ったところ、やはり、「今年は梨も早い」そうです。
「梨」といっても品種によって、開花時期が微妙にずれているそうで、面白いことに、一番最後に実がなり、11月まで味わえる「新高」がまず真っ先に花を付けるとのこと。収穫時期と開花時期はまるで逆さまなのだそうです。
桜同様、一ヶ所から、10ほどまとまって花を付ける梨。
でも、このまとまりの中で最後まで実を付けられる花は一つ、またその中で、と選定を繰り返えされていきます。
どれを残すかは、技と経験のなせるところ。こうして、最後に「梨」として人の口に入るのはほんの一握りということなります。