一年に一度、高見の見物 高幡不動尊の春季大祭国宝
毎年、4月末に行われる高幡不動尊の春季大祭国宝まつり。この時に合わせて、一日だけ、五重塔の五層部分の上がることができます。
いつもは見上げるだけの五重塔。近頃は、高幡不動の街にも、高いビルが建ち、背後の高幡山はそれらのビルよりも高いわけで、とりたて五重塔からの眺望は抜群というわけではありません。
ただ、ひとつにはあそこから眺めるとどんなだろう、という期待と、いったい五重塔の内部はどうなっているの?、という好奇心。これが満たされるだけで十分なのです。
今年は28日、丁度この日は春季大祭国宝まつりに加え、毎月の縁日にあたり、人出も多く、さりとて、以外と五重塔にチャレンジする人が少ないのは、参拝者がお年寄りの方が多いせいでしょうか。
それもそのはず、五重塔の芯に巻き付くように作られた急な螺旋階段を、地下部分からですから6階分上がって到着です。
南側には高幡山の新緑が眼の前にせまり、北方面では西から奥多摩の山、日野の台地、浅川、遠くに立川の街、真下にはお不動さまの境内がいつもと違った景色で広がります。
紅葉の時期、ここからの紅葉は素晴らしかろう、秋にも開放してくれれば、と物見高い野次馬は思うのです。