石明神社

慶長2年(1597)に社殿を改築した棟札が最古のものであり、その後、にわたって行われたそれぞれの社殿改築の棟札があります。古くは堰大明神、または石明社または石大明神といわれていましたが、近代にいたって石明神社と改称され、戦後も石明神社と呼ぼれています。

石明神社
場 所日野市石田2-11-13
交 通多摩都市モノレール万願寺駅下車徒歩5分
祭 神猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
例大祭9月第3土曜・日曜日
宮 司滝瀬清太郎(小野神社—多摩市一ノ宮−)

神社がある場所は浅川の本流脇にあり、たびたび洪水に見舞われています。このため、石の神ではなく、もともとは堰の明神であろうという説もあります。

住所は日野市石田ですが、平成15年に行われた町名変更までは日野市新井146番であったことから判るように、この神社は旧新井村の鎮守でした。と同時に古くから土方歳三が生まれた隣の石田村の鎮守にもなっていました。

新井も石田も土方姓が多い場所です
新井も石田も土方姓が多い場所です
浅川を渡って巡行する御神輿
浅川を渡って巡行する御神輿

その理由は江戸時代の初期、多摩川の大洪水によって、石田村は北方の村域と共に、鎮守である御伊勢の森を流失してしまったのでそれ以後、村内に鎮守を持つことことができず、隣の新井村石明神社の氏子となっていたのです。この関係は今も続いています。