「引き札」も展示。企画展「日野の水車」開催中

今、日野市郷土資料館で、企画展「日野の水車」が行われています。
「多摩の米蔵」と呼ばれていた日野。
お米を作るためには、水が必要。
多摩川、浅川の水を取り込んだ江戸時代前から作られてきた用水路は現在も流れ続けており、その総距離は今でも120㎞に及んでいます。

「引き札」も展示。企画展「日野の水車」開催中

「引き札」も展示。企画展「日野の水車」開催中
当時の水車の写真も展示されています
「引き札」も展示。企画展「日野の水車」開催中
「引き札」には内容の解説が付けられています

このように用水が発達している日野では、かつて40ヵ所以上の水車小屋がありました。
日野で水車が多く作られるようになったのは明治時代以降で、大正から昭和の初めにかけて最盛期をむかえました。
この企画展では日野市内に分布していた水車の全容や役割・変遷を紹介し、クリーンエネルギーとしての水車の利用と用水の町、日野への理解できるように展示されています。
日野の水車の分布図や写真、水車模型、実物大の水の輪(レプリカ)、復元水車での米搗きの様子(DVD)など、日野と水車のことが一目で知ることができます。
中でも眼を引くのは、明治から大正時代にかけて発行された「引き札」です。
「引き札」とは今でいうところの広告チラシ。
大胆な図柄と独特な色合いで鮮やかに刷られていているのが特徴。
日野の旧家の蔵に大事に保管されていた物の中に、「水車小屋」を宣伝するも残されており、今回精巧な複製が展示されています。
その美しさのみならず、水車が活躍していたころの日常も垣間みられ、興味をそそられます。
企画展は10月28日までぜひお出かけ下さい。

お問合せ 日野市郷土資料館
TEL:042-592-0981
http://www.city.hino.lg.jp/museum/
museum@city.hino.lg.jp