カブトムシ掘り
後、一週間もすると夏休み。
まだ梅雨空は明けきれないものの、気温は着実に上がり続けています。
掘り出されたカブトムシにもスイカのおすそわけ
夏の虫、カブトムシもさなぎの殻を脱ぎ捨て、角を出して、ごそごそとはい出してきました。
スイカはさておきカブトムシ掘り
おせんべいよりもやっぱりスイカがいいかも
カブトムシといえば、雑木林のクヌギやコナラの樹液に集まっている光景がまずは頭に浮かびます。
確かに、もう、そんなところでも見かけられますが、もともと、それでは彼らはどこからやって来たかというと、畑のそばに積まれた堆肥の中から。
化学肥料が隆盛のころは、堆肥も作られることが少なくなり、めっきりと少なくなってしまっていたカブトムシ。
近年は有機栽培の畑が復活し、野菜くずや秋に溜めた落ち葉を堆肥にする畑が増え、おのずとそういった場所はカブトムシや黄金虫たちの幼虫にとってはおいしいゆりかごになっています。
この時期、一年間過ごした堆肥からカブトムシたちがぞろぞろとはい出してきます。
ちょっと、掘り返してみると、「これから自分で出ようと思っていたのに!」と文句でも言いたげなカブトムシがビックリして右往左往。
この畑にはちょうど、近所の子どもたちが遊びにやって来ていました。
おやつに大きなスイカを農家の方からいただいていたその時、スイカの匂いに誘われたわけではないのでしょうが、足下に一匹やってきて、まだいるぞとばかりに、大人も夢中になってカブトムシ掘りとあいなりました。
ここから飛び立って、目出たし、お相手を見つけて、メスはまた卵を産み付けに帰ってくるはずです。
来年もその次もきっと繰り返される営み、畑がなくならない限りは、です。