下を向いて歩いて春探し
春も近くなると、花の話題しかないの? とあきれ顔されてしまうのを、そこは心うきうきということで、ご勘弁を。
日野の多摩川や浅川の土手はいい散歩道になっていて、梅が咲き始める頃になると、それまで薄枯れ色だった中にぽつりとつりと緑がぼんやりと見え隠れし始めます。
夏になると背丈を超えるほどで分け入るのも難しくなる河川敷も、まだ芽を吹き出したばかり、そんな中でいち早く花をつけるのが、オオイヌフグリ、紫青の可愛い花を付けます。群落を作っている場所ではじゅうたんを敷いたように地面の色を染め上げています。
この花、別に河川敷ではなくても畑の回りや梅林の下、田んぼのあぜ道、歩道の脇、いたる所で小さな声で春を告げてくれています。
カラスノエンドウ、ホトケノザ、フキノトウなどなど気をつけて見下げていると案外簡単に見つけられます。あっ、この時期の河川敷の野バラにはご注意。油断者の足を容赦なく攻撃してきますので。