「たき火」が温めた、ひと時
「かきねのかきねのまがりかど、たき火だたき火だ落ち葉たき・・・」
みんなが知ってる歌、「たき火」の作詞者、巽聖歌氏は、日野で制作をし、晩年を過ごされました。
「たき火」が温めた、ひと時" />
焼きマシュマロにも挑戦
お粥に添えられた梅干しも自家製です
この「たき火」にちなんだ「たき火の会」が、倉沢のたんぼで開かれました。
冬の田んぼに集まったのは総勢120名、小学生低学年までの子ども連れが目立ちます。
日野市内はもとより、半分は近隣から、そして、都内からも参加者がありました。
聞く所によると、東京都内では条例によって、たき火はダイオキシンが問題になってからというもの、「禁止」されているのだそうです。
ですから、本来ならば、「やってはいけない」ことらしいこの催しですが、近頃は地球温暖化問題で、「たき火」をすると「地球が暖まってしまうのでは」などという懸念を口にする方もいらっしゃるようです。
でも、植物は、空気中の二酸化炭素を吸収して成長しているのですから、それを燃やしても。排出される二酸化炭素はそれ以上になることはなく、プラスマイナスほぼゼロ。
やっぱり、住宅が建て込んで、洗濯物なんかに匂いが付くのが嫌われ、クレームが役所などに寄せられるのが、「たき火」衰退の最大の原因とのこと。
今回のたき火で燃やしたのは、田んぼを所有する「石坂ファームハウス」のリンゴ園から出た剪定枝。
「落ち葉は堆肥になるから」、燃やす事はしないのだそうです。
火を付けるのは子どもたちの役目、でも、マッチを使ったことのない子どもが大半、まずはマッチ擦りの練習から「たき火」が始まります。
ひとしきり、たき火にあたるとじっとしていられないのが、子どもたち。
田んぼに沿った湧き水の流れでは、小さな観察会。
こんなでこぼこの柔らかい土の上を駆け回ることも、稲の枯れた茎に足を取られそうになりながらも、子どもたちは元気いっぱいです。
その田んぼで摘んだ春の七草を入れ、ここの田んぼのお米で焚かれたお粥も、畑で穫れたお芋も焼かれ、フーフー、モグモグ。
「たき火」が温めた、楽しいひと時でした。