百草の里それぞれ
建国記念日を挟んだ三連休も、快晴。百草園では絶好の行楽日和に誘われて、入口では行列ができるほどの賑わいでした。
早咲きの花はもう七分咲き、中咲きの梅も三分ほど開花しました。
このまま暖かい日が続くと、2月いっぱいから3月初めにかけてが見ごろでしょうか。願いがかなうならば、少し寒の戻りで寒い日が何日かあると、開花も一休み、長く楽しめるのですが。
12日には百草園から、南へ下った丘陵の谷に残った田んぼでは、たき火の会が行われました。
多摩丘陵や日野の田畑でどこでも見られたたき火も宅地化や「煙は有害だ」という誤解もあって、それ自体が悪いこととされ、すっかり見かけなくなってしまいました。
たき火の会は日野で長い間自然保護と観察を行っている「日野の自然を守る会」が、「石坂ファームハウス」の田んぼで子どもにたき火を体験してもらおうと催したものです。
また、日野はたき火とは縁のあるまちでもあります。「かきねの、かきねの・・」で始まる唱歌『たき火』を作詞した巽 聖歌は、日野で暮らし、多くの作品を残しているのです。
2月12日はその巽 聖歌の誕生日。今年で生誕102年にあたります。
たき火を囲んで子どもたちが『たき火』を歌い、里の道を百草園を目指して行く人も、バスの乗客も、暖まる景色を眺めていました。