巽 聖歌 「たきび」歌碑
新選組のふるさと歴史館で行われている、童謡「たきび」の作者、巽 聖歌の生誕百周年記念展に行ってみたところ、歌碑が立っているとのこと。さっそく、ではなく通りがけにちょっと見てきました。
久しぶりに行った旭が丘公園、桜が咲く頃は花ばかりに目がいって気がつかなかったのですが、この桜の木、随分と太く、大きくなっていたのには驚きです。
考えてみれば、今でこそ住宅と工場が多い旭が丘ですが、それこそ一面、畑と雑木林があったのですから、地味は肥えているはずですから当然のこと。
巽 聖歌がこの地に住んだのもまだそんな頃、ふと、時代は下って、渋谷の丘に住み、あたりの様子を「武蔵野」で描いた国木田独歩のことが頭をよぎります。
ちょうど、雨上がり、たきびの碑はきれいに洗い流され、陽に輝きはじめた公園の木々と緑を映し出していました。
この碑がある旭が丘公園で、「たきび」をやってみたらいいのになぁ。と思うも、現実はそうはいかないらしいのです。
ちょっと畑で「たきび」をしてみたところ、「洗濯物に臭いがつく」と苦情があっという間に寄せられ、それも2kmも離れたところから、こんな笑い話にもならない話を聞いたことがあります。
実際、今年の冬、巽聖歌の誕生日を記念して「たきび」をした特別行事は、迷惑を避けて百草の里山で行われたとのこと。
たきびで鼻がツンとする、たきびが目にしみる、服につくたきびの匂い、こんなことが記憶になることはなくなっていくんでしょか。